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コラム:運用ファーストでいきましょう(第17回) |
都内では、例年と比べ比較的長く咲き続けたように感じた桜もいよいよ散り始めてしまい、新緑の季節を迎えつつある今日この頃。日本国内の多くの企業が新たな年度を迎えるこの時期、人事異動や組織改編が行われて、最近になってWebサイトの運用部門に赴任された方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。
ところで去る4月11日、Windows Vistaがサポート終了を迎え、同時にInternet Explorerのバージョン9(以後「IE9」)もまた、サポート終了を迎えました。今後、MicrosoftがIE9に対しセキュリティパッチを提供することはなく、また仮に新たな不具合が発覚しても、修正が行われることはありません。これはあらかじめ予告されていたことで、Microsoftが2016年1月12日に変更したサポートポリシーに基づくものです。
Internet Explorerのサポートポリシー変更
IE9のサポートが終了したからといって、Web担当者の皆さまが直ちに起こすべきアクションというのは、無いケースがほとんどでしょう。しかし、IE9のサポートをWebサイト上で明確に謳っていたり、制作会社から納品されたWebコンテンツを検収する際にIE9で表示や動作を確認している場合には、注意が必要です。早急に、サポートブラウザの見直しなり、検収条件の見直しをしていただく必要があります。
IE9に限らず、ベンダーのサポートが終了したWebブラウザを使い続けることは、先述の理由から非常に危険なことです。マルウェアへの感染を筆頭に、さまざまなセキュリティリスクに晒されることになりますから、ご自身による使用を止めていただくのみならず、Webサイトでのサポートについても、早急に止めていただく必要があると考えます。
セキュリティリスクのある、危険なWebブラウザのためにサイトの表示や動作といった部分の品質を担保し続けることは、決してユーザーのためになりません。それどころか、ユーザーを危険に晒し続けているとの見方や、Web全体のセキュリティリスクの増大に加担してしまっているとの見方も、不可能ではありません。
もし仮に、アクセス解析結果からIE9のユーザーが一定数いらっしゃることが分かれば、IE9ユーザーに対してのみ、危険を知らせると同時にブラウザのアップデートを促すメッセージを表示することも可能です。当社ではそのような対応を含め、アクセス解析からサポートブラウザの選定や見直し、デザインガイドラインの改定など、Web環境の変化を踏まえたサイト運用を総合的にご支援させていただいています。是非お気軽にご相談ください。
Webサイト運用
(取締役社長 木達)