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コラム:運用ファーストでいきましょう(第30回) |
Webページの表示パフォーマンス、平たく言って表示速度がコンバージョンを大きく左右する、というのは、今や常識といっても過言ではないでしょう。表示速度の遅いWebサイトは、ユーザーに使っていただけません。表示完了を待ちきれずにページを離脱、他のWebサイトに遷移するといった経験は、日常的にさまざまなサイトをお使いになっていらっしゃるであろうWeb担当者の皆様にとっても、一度や二度ではないはずです。
その一方で、ご自身の担当されているWebサイトでいざ表示高速化に取り組むとなると、意外と難しいものではないでしょうか。より高画質の画像を載せたり、リッチな動作や機能を実現するためのJavaScriptを読み込ませたり、あるいはサードパーティのコンテンツを組み込んだり……これらはいずれも、ユーザーに訴求しコンバージョンを上げるために必要なときがありますが、表示高速化とは相反する要件となります。
表示速度が遅くなるのを少しでも抑えるよう、Webページのフロントエンド周りで実現可能な表示高速化には、さまざまな手法があります。画像の軽量化、HTMLやCSS、JavaScript、Webフォントの軽量化や読み込み方の調整など、多種多様です。それらを実行に移すのは、非常に有意義ですし必要なことですが、運用において継続的に取り組むには、既存の表示や動作を壊さないための慎重さが必要になるなど、意外に手間がかかるものです。
そうした状況を踏まえ、フロントエンド周りに手を加えることなく表示高速化を実現する手段として、先月17日よりご提供を開始したのが「Webコンテンツ配信 自動最適化」サービスです。米国Instart Logic社が提供するAI制御のプラットフォームにより、Webコンテンツの配信を自動的に最適化します。例えば画像については、サーバーに置かれた単一の元画像から見た目の品質を損なうことなく軽量化したものをユーザー個々の環境に合わせて自動的に配信します。
この辺りの詳細につきましては来たる6月15日、Instart Logic社のソリューションエンジニア、岩崎輝之氏をお招きし、セミナー「表示高速化で取り組むUX改善」でじっくりお伝えする予定です(私も登壇者の一人です)。表示高速化に取り組んでいらっしゃる、ないしこれから取り組もうとお考えのWeb担当者の皆様のお申し込みをお待ちしております。
セミナー「表示高速化で取り組むUX改善」
(取締役社長 木達)