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コラム:運用ファーストでいきましょう(第33回) |
気象庁の発表によると、先月の西日本豪雨や全国的な猛暑は「異常気象の連鎖」とのことですが、本社のある東京・西新宿では8月に入ってからもたいへん暑い陽気が続いています。この調子でいくと9月に入ってからの残暑も非常に厳しくなるのではないかと、今から戦々恐々です。皆様、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
さて、4月にリリースして以来、「Webコンテンツ配信 自動最適化」サービスを私自身、お客様を訪問してご案内させていただいているのですが、共通してご興味を示していただけるポイントが2点あるように思います。第一に画像の品質、第二にJavaScriptの管理についてです。
Webコンテンツ配信 自動最適化
まず画像の品質についてのお話から。アップル製品で多く採用されているRetinaディスプレイのような、高精細な表示ディスプレイで写真などの画像をぼやけさせないためには、解像度の高いものを用意する必要があるのですが、そうした画像は相対的にファイル容量が大きく、Webページの表示速度の足を引っ張ってしまいがちです。
あらかじめ内容が同じで解像度の異なる画像を複数用意しておき、表示ディスプレイの仕様(ピクセル密度)に応じ最適なものを表示させることは、技術的には可能です。しかし、あらかじめ画像を複数用意したり、表示し分けるためのコードを記述する手間は増えます。また、高精細ディスプレイを備えたデバイスのユーザーであっても、低速でネットに接続している状況であれば、高解像度画像はストレスのもとになりかねません。
「Webコンテンツ配信 自動最適化」サービスの提供する画像最適化では、AI技術が画像の内容を自動的に解析。品質を維持しながらサイズを最適化したり、最適な画像形式に変換して配信します。同じ内容の画像を複数用意したり、コードを書き換えるといった手間は、一切必要ありません。画像の品質や制作者の貴重な時間を犠牲にすることなく、Webページの表示を高速化できる点を魅力に感じていただけるようです。
そしてJavaScriptの管理について。Webページの中には、運用を通じて機能を拡張し続けた結果、script要素が数多く記述されているものがあります。なかには、本当に読み込みが必要かどうか分からないけれども、削ってしまってどこかしらに不具合が出ると困るからそのままにしている……という状況もあるようです。しかし、本来不要なスクリプトであれば表示速度の観点からすると読み込まないほうが好ましいでしょう。
「Webコンテンツ配信 自動最適化」サービスの提供する機能のひとつに、JavaScriptストリーミングと呼ばれるものがあります。これは、JavaScriptのコードを自動的に分析、実行状況を学習し必要最低限のJavaScriptを最適化して配信するものです。script要素やJavaScriptのコードに手を加えることなく、Webページの表示を高速化できる点は、やはり魅力に感じていただけることが多いようです。
一連の技術は、米国に本社のありますInstart Logic社が提供するソリューションによるものです。「Webコンテンツ配信 自動最適化」サービスの紹介を目的としたセミナー「表示高速化で取り組むUX改善」は、今年6月にその第1回を開催しましたが、第2回を10月に開催の予定で、ただいま参加のお申し込みを受付中です。手間をかけずに表示速度、ひいてはUXを改善したいWeb担当者の皆様のお申し込みをお待ちしております。
セミナー「表示高速化で取り組むUX改善」
(取締役兼CTO 木達)