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コラム:運用ファーストでいきましょう(第44回) |
去る7月5日、株式会社フレームワークスソフトウェア様、ビッグローブ株式会社様と共にセミナー『「CMS見直し」の基礎知識、Web品質と業務・組織をカイゼンする秘訣とは』を開催しました。当社主催のセミナーとしては珍しく、社外(ゲートシティ大崎)で催した同セミナーにおいて、私は前座を務めさせていただきました。
「CMS見直し」の基礎知識、Web品質と業務・組織をカイゼンする秘訣とは
当日は50名近くのお客様にお集まりいただいたのですが、その多くは企業のWeb担当者。今でこそ受託の立場でWebサイトの構築や運用に携わっている私ですが、かつてはご来場の皆様と同様、自分もWeb担当者(当時の流行りの呼称では「Webマスター」)として仕事をしていた時代があり、当時の思い出話からスタートしました。
そんな前座でお伝えしたのは、コンテンツマーケティングとそれを支える基盤としてのオウンドメディアの重要性。企業Web担当者の業務は多岐にわたるものの、ビジネスゴールとユーザーニーズに即したコンテンツを元手にマーケティングやブランディングを実行することこそ本分と考えます。そしてその基盤としてのオウンドメディアは、運用を第一に考えて(=運用ファーストで)整備しましょう、ということです。
私の後で講演した榛葉(当社 第一事業部システム本部 第二部マネージャー)によると、今やCMS製品は群雄割拠、一説によればその種類は1,300以上に及ぶとか。それだけあるCMSすべてについて調査・比較し選ぶことなど、到底現実的ではないわけですけども、一方で単純に金額や多機能さ、知名度だけで選んでしまうと、導入後の運用に至って初めて「こんなはずでは……」という残念な状況が起こりかねません。
特に近年、マーケティングオートメーション(MA)などの機能性によって魅力をアピールするCMS製品が増えているように感じますが、CMSの本分はあくまでコンテンツの管理。その管理能力と運用体制のマッチングにこそフォーカスをし、CMSを選定していただく必要があるように思います。さもなくば本来は不要な機能、運用において使いこなせないような機能にまでコストをかける結果となるでしょう。皆様からのCMS選びに関するお悩み、ご相談、お待ちしております。
CMS構築
MLCエンタープライズクラウド
(取締役兼CTO 木達)