本稿執筆時点では、本社のある東京はいまだ緊急事態宣言が解除されておらず、新型コロナウイルス感染拡大の不安が拭えぬ日々が続いています。海外では、一度は収束したにもかかわらず再流行の兆しが見られる国・都市もあるようで……やはり「アフターコロナ」の世界が訪れるとしても、しばらく先のこと。当面は「ウィズコロナ」、つまり新型コロナウイルスとの共生を前提とした社会なり経済を構築する必要があるのだろうと感じます。
2週間ほど前に遡りますが、4月に入社された新卒新入社員の皆さんに向け、社内でお話をさせていただく機会がありました。そこでも時節柄、コロナ禍に触れざるを得なかったのですけど、何ごとにも良い面・悪い面があるはずで、悪い面にばかり目を向け落ち込むことなく、積極的に良い面に目を向け前向きに行動していきましょう、という内容をお話しました。
経済活動が一時的な停止を余儀なくされたことで、世界各地で大気汚染が改善されたとの報告があります。これを機に、いかにして環境負荷を抑えつつ経済活動を以前のレベルに戻すかという、前向きな議論や取り組みが盛んになると思われます。また教育の分野では、オンライン授業に代表されるICTの活用が急速に進みつつあります。現場では多少の混乱もあるようですが、一児の父の立場としても、前向きな動きと私は捉えています。
コロナ禍に端を発する一連の社会変革は、Webを介したコミュニケーションについても、きっと前向きな好影響をもたらすものと信じます。過去に例を見ないほど大規模かつ急速にデジタルシフトが進むなか、Webの果たすべき役割は一層大きく、またWebの重要性は増すのではないでしょうか。そしてその文脈においてますます、当社の強みの1つであるアクセシビリティ……つまり誰にとっても使いやすいという品質が、Webに求められると思います。
そういうわけでアクセシビリティ部のマネージャー、中村が最近書いたコラムを最後にご紹介します。
今、あらためてアクセシビリティ向上について考える
(取締役兼CTO 木達)
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