6月26日開催「アクセシビリティ法は社会をいかにして・どのように変えてきたか」参加レポート
アクセシビリティ・エンジニア 小出ミツエーリンクス協賛のシンポジウム「アクセシビリティ法は社会をいかにして・どのように変えてきたか」に参加してきました。週末に確認した当日の天気予報は降水確率70%、天候を心配しつつ当日臨みましたが幸いにも晴れ、ご来場の皆様の足にも影響なくほっとしました。
当社ブースではディスプレイでアクセシビリティチェックツール(WorldSpace Comply)のデモンストレーション画面と、各種サービスのご案内資料をご用意しておりました。予想よりも多くの方に資料を手に取っていただいただけでなく、動画やPDFのアクセシビリティ対応サービスについておたずねいただくなど、参加者のみなさまの関心は基本的なWebサイトのアクセシビリティ対応だけでなく、さまざまな難点があり対応するにはハードルが高かった内容への取り組みへと向けられつつあることを実感しました。会場は盛況で何よりでしたが反面、ゆっくり立ち止まって画面をご覧いただけず、残念でした。
サーストン氏、石川氏の講演では、米国とEUの現状が各種統計や調査と併せて紹介され、法整備では何歩も先を進んでいる国々の実態を知ることができました。法という盾を得る利点は予想通りでしたが、政策が与える影響の強さはこれからの日本に欠かせない矛だと感じました。また、メキシコやエクアドルなど、普段あまり知る機会がない国の取り組みについても短信ではありましたが紹介されたのもよかったことのひとつです。
一方、国内の現状についてもパネリスト各氏が限られた時間内で、当事者が直面し続けている困難や現状の問題点、改善に向けての働きかけを紹介され、多くの気づきを得ることができました。
パネリストの報告を受けたサーストン氏が、日本にはまだまだ課題が多いが、逆に好機(opportunity=偶発的なチャンスではなく、自らの力で引き寄せるチャンス)ととらえて積極的にと総括されていたことが印象に残りました。
当日の各氏の講演資料及び要約が下記にて公開されています。ぜひご覧ください。
シンポジウム「アクセシビリティ法は社会をいかにして・どのように変えてきたか―諸外国の事例を中心に」 | ICPF 情報通信政策フォーラム