岡山情報ビジネス学院の授業でお話しさせていただきました
アクセシビリティ・エンジニア 大塚先日(1月18日)に、専門学校 岡山情報ビジネス学院の「Webアクセシビリティ」の授業にてお話しさせていただきました。
「Webアクセシビリティ」は、Web制作や動画制作を学ぶネット・動画クリエイター学科の学生を対象に行われている授業で、当社アクセシビリティ部の澤田が講師を担当しています。Webアクセシビリティの重要性について考える一つのきっかけになればということから、日常的にスクリーンリーダーを使用している私を招いていただきました。なお、授業はオンラインで行われました。
当日は、初めに私自身の障害の程度や日常生活についてお話しし、その後スクリーンリーダー(NVDA)を使用してWebサイトから情報を得る方法についてデモを行いました。
デモでは、Googleで岡山情報ビジネス学院のページを検索し、アクセスページの内容の確認を行いました。実際にスクリーンリーダーを操作しながら、これまでの経験からWebページの構造を予測してリンクを探したり、スクリーンリーダーの見出しジャンプ機能を利用して目的の情報を探していることをお伝えしました。また、岡山県の気象情報を例に、スクリーンリーダーでのテーブルの閲覧方法についてもお伝えしました。
そして最後には、学生の皆さんからの質問に回答させていただきました。スクリーンリーダーに関連したものとしては、「どのようにしてスクリーンリーダーで高速の音声を聞き取れるようになったのか」という質問がありました。私の場合はパソコンの操作を習得する中で段階的に速度を上げていったことや、使用している音声の種類や速度は人により様々であることをお話ししました。
授業後にいただいた参加学生の皆さんからの感想を読むと、スクリーンリーダーを使用している様子から、画面を見て情報取得する場合との違いなどを考えてもらうことができ、実際にデモを行うことの重要性を改めて感じました。また、Web制作やWebデザインに関する知識とともに、実際にスクリーンリーダーを使用している様子を見ていただくことには大きな意味があるとも感じました。もしこの記事を読み、Web制作などの教育現場におけるスクリーンリーダーのデモに興味を持たれた方は、是非お声がけください。
参加した学生の皆さんが、Webサイトを作成するときや視覚障害のある方を見かけた際に、少しでも今回の授業について思い出してもらえると嬉しいです。