WAI-ARIA 1.2がW3C勧告に到達
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)W3Cからアナウンスがあったように、Accessible Rich Internet Applications (WAI-ARIA) 1.2(参考日本語訳)が2023年6月6日付けでW3C勧告(Recommendation)となりました。WAI-ARIA 1.1が勧告となったのは2017年12月ですから、勧告としては5年半経ってのアップデートとなります。
WAI-ARIA 1.1からの変更点については、仕様に記載されている変更点に記載されています。また、過去記事の2019年末に更新されたWAI-ARIA 1.2についてでも言及しています。
今後のWAI-ARIAの開発ですが、WAI-ARIA 1.3の開発が予定されています。ミツエーテックラジオ #43「WAI-ARIA 1.2」でも少しだけ触れさせてもらったように、HTMLの機能をWAI-ARIAで表現するロール、ステート、プロパティはまだ足りていない状況ですので、当面はそのようなHTMLの語彙をWAI-ARIAに追加していくことになると思われます。実際にどのような議論が行われているのかはGitHubのissueで伺い知ることができます。WAI-ARIAについて引き続き注視していきたいところです。