WCAG 2.2の勧告案が発行、8月にも勧告へ
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)筆者の個人的な予測としては、WCAG 2.2の策定にはまだまだ時間がかかるのではと思っていましたが、2023年7月20日付けでWCAG 2.2の勧告案(Proposed Recommendation)が発行されました(W3Cのアナウンス)。
前回の勧告候補(前回の記事WCAG 2.2の勧告候補が更新(2023年5月版)もあわせて参照してください)からの変更点については、編集上の変更にとどまっています。不安定な機能(at risk)とされていたSC (Success Criteria) 2.4.13 Focus Appearanceと2.5.8 Target Size (Minimum)については残留する格好となりました。
現時点でのWhat's New in WCAG 2.2でも言及されているように、W3Cの文書プロセス上問題がなければ8月下旬にはW3C勧告(Recommendation)として発行されることになります(7月18日の電話会議の議事録では8月22日付けが示唆されています)。
話は変わりますが、W3CスタッフであるMichael Cooper氏が退職することが7月11日の電話会議の議事録で明らかになりました。WCAGの策定の場であるAccessibility Guidelines Working Groupを長年にわたって支えてきたスタッフがW3Cを去ることに、一抹の寂しさを覚えるところではあります。