WAICによるWCAG 2.2日本語訳が公開
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)WAICのニュースのとおり、WCAG 2.2日本語訳が公開されました。
WCAG 2.2はどういったものなのか...というのは当Blogで折に触れて紹介してきましたので改めての説明はしませんが、WCAG 2.2の中ではWCAG 2.1 との比較のセクションで説明されています。
さて、WCAG 2.2を理解するのにあたって必携ともいえるUnderstanding WCAG 2.2については、現在、筆者も所属しているWAICの翻訳ワーキンググループで翻訳の着手が行われたところです。WCAG 2.1と同様に、「WCAG 2.2解説書」として今後公開されていく見込みです。
「WCAG 2.2解説書」がいつ頃公開されるのかについては今のところ、はっきりとしたスケジュールはありません。ただし、WAICのお知らせをたどっていくと、WCAG 2.1の翻訳を公開したのが2019年6月、WCAG 2.1解説書を公開したのが2020年3月という実績があります。WCAG 2.1では9カ月かかっていたことから、年内に公開されるかもしれない、という予想は立てられそうです。
一方で、たとえばWCAG 2.2で新たに加わった達成基準について先行して翻訳・公開するというような手段をとることによって、「WCAG 2.2解説書」を前倒しで公開できないかというような検討も翻訳ワーキンググループではされています。筆者個人としても「解説書」を切望するところではあり、なるべく早くに公開できるように翻訳作業に取り組んでいきたいと思う次第です。