Apple : 多様性に関するユニークなダッシュボード
アメリカの大手テクノロジー企業Appleは、有益で魅力あるインタラクティブな図表で、従業員の性別、人種・民族のデータを提示しています。
(この記事は、2020年3月17日に公開された記事「Apple : A distinctive diversity dashboard」の日本語訳です。)
The Site(実際に行われたこと)
Appleのグローバルサイトにある「Inclusion & Diversity(インクルージョンと多様性)」というページの下部には、「A look at the last five years(過去5年間の概観)」というパネルがあります。
そのパネルには、2018年の「男女別従業員数」の内訳を示す円グラフと、同年の「アメリカで働く従業員の人種・民族」の内訳を示す棒グラフが掲載されています。
図表の上にある、西暦が書かれたラベルをクリックすることで、過去4年分のデータを表示できます。
また、2つの図表の下にある「Tech(技術職)」、「Leadership(経営職)」、「Retail(小売職)」などのラベルをクリックすると、従業員の職種ごとの多様性データを表示できます。
これらの各ラベルはユーザーがクリックすることで、図表とデータが優雅なアニメーションで変化し、関連する数値を表示します。
The Takeaway(ここから得られる知識)
Appleの多様性データを示すインタラクティブな図表は、過去や現在のデータを分かりやすく魅力的な方法で提示する効果的な仕組みです。
ただ、この仕組みは、イギリスの石油大手BP社が提供する非財務実績データの図表ほど洗練されておらず、柔軟性もありません。
また、専門の研究者が高く評価するであろう、データのダウンロード提供もしていません。
しかし、Appleの従業員層に関する実質的な概要と併せて、オープンで透明性の高い企業であるという印象を、求職者を含む一般ユーザーに伝えています。