Daimler :Blogの運用をやめ、Webマガジンを創刊
ドイツの大手自動車メーカーであるDaimlerは、ソートリーダーシップ戦略のためコンテンツの編集管理を強化
(この記事は、2020年3月23日に公開された記事「Daimler : Retiring the blog, and creating a magazine」の日本語訳です。)
The Site(実際に行われたこと)
Daimlerは長年運用してきた「Daimler-blog」を終了し、代わりにモビリティと社会をテーマにした「Magazine for Mobility and Society」というWebマガジンを創刊しました。このWebマガジンは、2007年から続けてきたBlogと比べ、いくつかの点が異なります。このWebマガジンは、マイクロサイトとしてではなく、企業の公式Webサイトの一部として構築しました。
また、Blogでは合計1,200人以上のライターが記事を書いていましたが、Webマガジンのほとんどの記事は、小規模な専門チームが執筆・編集しています。そして、Blogは自動車に焦点を合わせたテーマを扱っていましたが、Webマガジンでは、社内文化とモビリティへのアプローチをメインテーマとしています。
The Takeaway(ここから得られる知識)
編集者を少なくし、編集管理を強化したことで、Daimlerのサステナビリティに対するアプローチを、しっかりと説明できるようになりました。また、このWebマガジンや他のチャネルにおいて、Daimlerからのメッセージに一貫性を持たせることができるようになりました。
文章は明快で魅力的です。そして、国際女性デーについて書いた記事「The Strong Gender」のように、見出しはユーザーにクリックを促します。
他の従業員が書いた記事であっても、プロの編集者によって編集されていることがよく分かります。
興味を喚起するため、「100 things about Daimler(Daimlerに関する100のこと)」や「Caraoke(車に触発された曲のまとめ)」などのリスト記事も掲載されています。ただし、PV獲得を目的とした記事と思われないように、ひんぱんに公開はしていません。使われている画像は、素晴らしいものばかりです。
Blogを終わらせることは、すべての企業にとって妥当なアイデアとはいえません(Blog記事は、メリットがまだたくさんあります)。十分なリソースがあるのなら、BlogとWebマガジンは同じサイトに共存できるはずです。
しかし、DaimlerのWebマガジンへの方向転換は、専門的なソートリーダーシップを発揮することや、記事の数を減らし質を高めるために編集力を集中することの利点を示しています。