Philip Morris International:自社に投資するべき理由を動画で伝える
世界最大のたばこメーカーPhilip Morris Internationalは、Webサイトの投資家向けカテゴリーで短いドキュメンタリー動画を公開し、自社に投資するべき理由を伝えています。
(この記事は、2020年7月1日に公開された記事「Philip Morris International : Presenting an investment case via video」の日本語訳です。)
The Site(実際に行われたこと)
「IQOS(アイコス)」や「Marlboro(マールボロ)」などのブランドを保有しているPhilip Morris International(以下、PMI)は、WebサイトのIR情報トップページで、「PMIに投資する理由」というタイトルの動画を公開しています。
大きな画像リンクをクリックすると、IRを担当する副社長Nicholas Rolli氏による約3分間の動画が始まります。
この動画は、PMIが「魅力的な投資先」だと確信できる理由を、訪問者に説明することが目的だとRolli氏は語ります。
この動画はドキュメンタリーのような構成になっています。工場や研究所の映像に加え、PMIのオフィス内を歩きながらRolli氏が説明するシーンも含まれています。
そして、投資の観点から見たPMIの主な強みを、箇条書きで説明しています(スクリーンショット参照)。
あるシーンでは、Rolli氏がニューヨーク証券取引所のトレーダーにインタビューしています。
The Takeaway(ここから得られる知識)
投資するべき理由を説明したページを、Webサイトの投資家向けカテゴリーで掲載するケースが増えてきました。このようなページは、潜在的な投資家や初めてその会社を調査するアナリストに、会社を紹介するという重要な目的を果たします。
しかし、他社のWebサイトでは、図表など多少の視覚的な要素で補足したページはあるものの、ほとんどがテキストと画像のページばかりです。会社への投資を促すための情報を、伝える動画はありません。
PMIのような動画は、他のフォーマットよりも詳細な情報を伝えられなかったり、高額な制作費用がかかったりする可能性があります。しかし、多くの訪問者はより魅力的でわかりやすい会社紹介を見ることで、IRカテゴリーをもっと掘り下げて、さらなる事実と数値を求めたくなることでしょう。
さらに、IR担当の副社長が動画の進行役を務めていることから、ファンドマネージャー・アナリスト・個人株主とのコミュニケーションの中で、オープンで透明性があり、期待以上の働きをしてくれそうという姿勢が相手に伝わります。
これらの理由により、PMIは投資家向けのコミュニケーションにおいて、この方法には価値があることを見いだすでしょう。