Valmet : 投資家向けBlogの長所と短所
フィンランド・エスポーに本社を置くValmetは、投資家向けBlogを運用しています。堅さのないBlogは投資家にとって良い情報源ですが、IRチームはそれを定期的に更新しなければなりません。
(この記事は、2021年7月13日に公開された記事「Valmet: Blogging for investors」の日本語訳です)
The Feature(特筆すべきこと)
紙・パルプ・エネルギー関連の技術・サービスを取り扱い、2013年にメッツォグループから分離独立したフィンランドのValmetは、投資家向けのBlogを運用しています。このBlogは同社のIR担当者が書いています。
最近は、次のようなテーマで投稿しています。「サステナブルな繊維生産におけるValmetの役割」、「市場に好影響を与えた第1四半期の決算報告」、「Capital Markets Day(投資家向け情報共有イベント)の重要メッセージ」などです。
The Takeaway(ここから得られる知識)
Blogは、投資家やジャーナリストなど、投資の観点から企業をフォローしている人たちに、定性的な情報を柔軟な形で伝えられる手法です。
また、開示性や透明性のほか、投資家への情報提供のために、企業が一歩踏み込んだ努力を続けていることを、伝える手段としても優れています。
問題は、他のBlogと同様に、一度開始すると定期的に更新しなくてはならず、運用の負担がかかることです。
ValmetのBlogは賛否が分かれるところです。通常、月1回のペースで投稿していますが、昨年10月末から今年2月初めにかけて投稿がありませんでした。この時期は繁忙期で、IRチームは忙しかったのでしょう。
おそらく、多くのIRチームがBlog開設を見送る理由は、この時間的な負担にあるのではないかと思います。
https://www.valmet.com/investors/investor-relations/ir-directors-blog/