Central Intelligence Agency : 機密性が高い組織のInstagram活用
アメリカの政府機関である中央情報局(CIA)は、採用活動や評判を高めるために、Instagramで独特な存在感を示しています。
(この記事は、2021年7月28日に公開された記事「Central Intelligence Agency : Instagram in a secret culture」の日本語訳です。)
The Feature(特筆すべきこと)
アメリカの対外情報機関である中央情報局(CIA)は、Instagramのアカウントを持っています。同局のWebサイトでは、Facebook、Twitter、LinkedIn、YouTube、Flickrといった他のSNSとともに、リンクアイコンを並べて配置しています。
CIAは2019年にInstagramのアカウントを開設し、現在そのフォロワー数は39万人以上にものぼります。
「Pride 2021」「Interns with Impact」「CIA Scholarship Program」「Careers」「Resources」など、ページ上部に並ぶさまざまな「ストーリー」のタイトルから、このアカウントは採用に焦点を当てていることがわかります。
投稿頻度は安定していて、月に数回、動画や写真を投稿しています。
最近の投稿には、中途採用者の自己紹介、世界最大のLGBTQイベントを祝福する画像、CIAの宣誓を多言語で行う職員の動画などがあります。
The Takeaway(ここから得られる知識)
CIAはInstagramアカウントの存在意義を明確に示しています。それは、潜在的な若い求職者の間でCIAの評判を高めることであり、CIAのリーダーたちもアカウント開設時にこの点を強調しています。
おかげでアカウント管理者は、何を投稿し、何を投稿しないかを判断しやすくなっています。
画像は特徴的で、ほとんどの人物写真はカメラに背を向けていたり、横を向いたりしています。
文章のスタンスは、愛国的でありつつ極端なナショナリズムには陥らない論調で、CIA職員とそのストーリーに重点を置いています。
そして、同じく採用に注力している同局のWebサイトと、巧みに連携しています。
もし今後CIAがInstagramで、さらに深くまで組織内文化を発信できたならば、どんなに秘密主義的な大企業あっても、アカウント作成を検討できるはずです。