動画でBank of Americaの成長戦略に賛同を示す
世界有数の金融機関であるBank of Americaは、Webサイトの投資家向けカテゴリーに、取締役会の各メンバーが成長戦略を称賛する動画※を掲載
(この記事は、 Bowen Craggs社のWebサイト「Our Thinking」において2023年8月7日に公開された記事「On board with the strategy at Bank of America」の日本語訳です)
この6分間の動画では、Bank of Americaの「責任ある成長戦略」におけるさまざまな側面について、14人の取締役たちが議論しているように、巧みに編集されています。Brian Moynihan取締役会長兼CEOは動画の冒頭で、戦略の4つの側面である「growth without excuses (成長重視)」「Customer-focus (顧客中心)」「staying within risk parameters (リスク範囲内の経営)」「being sustainable (サステナビリティ)」について概説しています。
また、取締役の中には、メッセージを補足したり、4つある側面のうちの1つを詳細に掘り下げたりする人もいます。例えば、大手コンサル会社Deloitteの元会長で、現在は監査委員会議長であるSharon Allenは、「どんな犠牲を払ってでも成長する、ということではありません。私たちは、本当に正しい経営をすることに集中しています」と話しています。そして、報酬・人的資本委員会委員長で、College Futures Foundation のCEOであるMonica Lozanoは、「顧客との関係を深めることで、成長を促進します」とコメントしています。
通常、動画に出演するのは会長かCEOだけというケースが多く、取締役全員が投資家向け動画に参加するのはまれです。これは取締役全員が団結し、自社の戦略に対して連帯責任を負っていることを示すための効果的な方法だといえます。
Bank of Americaの「責任ある成長戦略」については、同行Webサイトの別ページで詳しく説明していますが、この動画はそのメッセージをより身近にし、より大きなインパクトを与えています。
Bank of Americaの取締役会は、豊富な経験と人種や性別における多様性を持つ印象的な存在です。この動画を通じて、そのことを投資家に示しています。さらに、近年のアメリカで強まっている環境・社会・ガバナンス(ESG)への反発を考慮しますと、この動画は政治家に対しても、取締役会全体が戦略のサステナビリティの側面を支持していることを伝えています。
動画はフォーマルな形式で、アメリカ大統領選挙のキャンペーン動画の雰囲気に似ています。このような動画は、求職者や顧客など他のステークホルダーにはあまり適していませんが、アメリカ国内の投資家たちには、適切に訴求するでしょう。
- ※ 2024年2月現在、文中で紹介した動画は掲載を終了しています。