Bowen Craggs Indexのランキング上昇企業と要改善企業
2023年版のホワイトペーパー「Bowen Craggs Index Snapshot」では、企業がデジタル・コミュニケーションを継続的に改善することの重要性を示しました。
(この記事は、 Bowen Craggs社のWebサイト「Our Thinking」において2023年11月20日に公開された記事「Bowen Craggs Index Movers and Improvers」の日本語訳です)
Bowen Craggsの最新の「Index Snapshot」では、革新的なアプローチとコミュニケーションの重要ポイントの改善により、ランキングを上げた企業を紹介しています。その企業すべてがIndexの上位10社や上位25社に入っているわけではありませんが、企業のデジタル・コミュニケーションを常に進化させることに尽力し、さまざまなステークホルダーに対するメッセージやコンテンツ・サービスなどを改良したことを評価しました。
ここからは、ランキングを上昇させた企業と順位、成功の理由を紹介していきます。
Aviva : 個人株主向けのベスト・プラクティスを提供
イギリスの保険大手Avivaは、総合スコアが2ポイント上昇し、Indexで9位にランクインしました。Avivaは、個人株主への対応において、ベストプラクティス・スコアを獲得しています。個人株主は、動画と役立つ情報やリソースへのクイックリンクを掲載した、株主サービスのカテゴリートップページを、高く評価するでしょう。
SAP : 包括的な職場環境をアピール
ドイツのソフトウェア大手SAPは、幅広い分野でオンラインプレゼンスを強化し、Indexで14位にランクインしました。特筆すべき点は、求職者を引きつけ、やる気にさせるために、非常に詳細で魅力的な情報を提供していることです。そして、サポート体制が充実した包括的な職場環境であるという印象を、求職者に伝えています。さらに、投資家やサステナビリティの専門家向けに、財務情報とともに明確なESGパフォーマンス・データを、HTML形式とエクセル形式で豊富に提供しています。
Equinor : 責任ある企業としての評判を築く
ノルウェーのエネルギー企業Equinorは、「責任ある企業としての評判を築く」という指標においてベストプラクティス・スコアを獲得し、Indexの17位へと順位が上昇しました。Equinorの戦略・業績・文化に関するほぼすべての議論は、持続可能なエネルギーを提供するという使命に基づいた文脈で展開しています。そして、同社の石油・ガスの生産に関する立場を、積極的に表明しています。
Eni : 未来の企業サイト
イタリアのエネルギー大手Eniの企業サイト(Indexの20位にランクイン)は、大規模なリニューアルから3年経過しましたが、いまだに未来の企業サイトという印象を保持しています。おそらく最も目を引くのは、サイト内検索へのアプローチでしょう。多くの企業はこの機能を軽視しがちですが、Bowen Craggsのユーザー調査から、ユーザーはこのツールを重視し、実際に利用していることがわかっています。また、Eniは新たに洗練された沿革ページを追加しました。企業サイトはすでに充実していますが、さらに魅力的なストーリーと情報を追加し続けています。
Roche : 秀でた 「ストーリー」と「イノベーション」
スイスの製薬・ヘルスケア大手Rocheは、「Story」と「Innovation」というカテゴリーを充実させ、2023年版のIndexでは視覚効果、サステナビリティ報告、従業員紹介に関する指標のスコアが向上しました。ストーリーコンテンツでは、特に従業員を多く取り上げ、InstagramやYouTubeなどのSNSチャンネルでは、動画やキャンペーンを通じて従業員にスポットを当てています。