モバイル視点で俯瞰するWeb標準動向
エグゼクティブ・フェロー 木達W3Cが、Standards for Web Applications on Mobileというドキュメントを公開していました。これは、W3Cで開発が進められているWebアプリケーション向けの技術仕様につき、モバイルという視点から2014年10月時点での概要をまとめたもので、前回は2014年7月時点のものが公開されています。通算では、第15版に相当するようです。
グラフィックスやマルチメディア、フォームなど、都合14のカテゴリーに分類された個々の機能に関連して、W3Cで開発されている仕様にどのようなものがあるか、とても俯瞰しやすい資料となっています。個々の仕様については、さらに表形式で
- 仕様名
- 仕様の開発を担当しているワーキンググループ
- 仕様のステータス
- 仕様の安定性
- (存在する仕様については)最新の草案へのリンク
- ブラウザのサポート状況
- 開発者向けのドキュメント(WebPlatformまたはW3DevCampus)
- テストスイート
が分かりやすくまとめられています。Webアプリケーションを担当しているかどうかに関わらず、広くWebデザイナー、Web開発者にとって参考になるドキュメントではないでしょうか。どういった機能でどの程度の標準化がなされているか、ざっと見渡してみるだけでも、新たな発見があるかもしれません。なお、より最新のライブバージョンと呼ばれるものが、Web and Mobile Interest GroupのGitHubリポジトリで公開されています。