IEチームがレスポンシブイメージやmain要素への対応に着手
エグゼクティブ・フェロー 木達シニアプログラムマネージャーのJacob Rossi氏がIEBlogに投稿した記事「Status roadmap update: srcset, <main> element, and date inputs in development」によりますと、実装が進められている複数の機能に関連して、プラットフォームロードマップが更新されたとのこと。記事のなかでレスポンシブイメージ、日付を入力する際に有用なtype属性値、そしてmain要素の3つに言及がされています。
レスポンシブイメージについては、日本語で読めるリソースとしてはDev.Opera -- レスポンシブ・イメージ:ユースケースと入門用のコードサンプルやレスポンシブイメージのネイティブサポート - HTML5 Rocksが参考になるかと思います。IEチームでは既にimg要素におけるsrcset属性の実装に着手しており、解像度に応じた適切な画像の表示ができるようになるとのこと。より詳細な出し分けやpicture要素のサポートについては検討中のようですが、レスポンシブWebデザインが広く普及している昨今、今後の対応が楽しみであります。
日付を入力する際に有用なtype属性値は、input要素とともに使用するものです。実装は2つのフェーズで進行しており、まずはdate、week、monthの3つの値への対応を進め、次にtime、datetime、datetime-localを実装する予定のようです。これらが実装された暁には、特定の日付や時間を入力する場面で、IEネイティブな利便性の高いインターフェースが利用できるようになるかもしれません。
最後のmain要素については、つい先日main要素、二つの定義という記事で紹介した要素になります。We're now adding support for the <main> element, which represents the main content of the document or application.
というくだりからしますと、main要素の解釈としてはWHATWGのそれではなく、HTML5での定義に基づいているように思われます。利用者の多いIEがmain要素に対応することで、そのアクセシビリティ的なメリットを活かせる場面が増えると良いなと思います。