CSS Containment Module Level 1が事実上の策定完了
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)W3CよりCSS Containment Module Level 1 is a W3C Proposed Recommendation; Level 2 is a First Public Working Draft | W3C Newsでアナウンスされているように、CSS Containment Module Level 1仕様がProposed Recommendation(勧告案)となりました。早ければ年内にはW3C Recommendation(勧告)として策定が完了することになります。
興味深いことに、2018年時点のCSS仕様を定義するCSS Snapshot 2018(参考日本語訳)では、CSS Containment Moduleは定義するリストに含まれていないCSS仕様になっています(ただし、注の部分にはテストや実装不足として列挙されています)。まだドラフト文書は作成されてませんが、今月に発行されたCSS Working Group Charter 2.2 Other Deliverablesには、CSS Snapshot 2019を意味すると考えられるcss-2019の文字が見えており、新しいSnapshotでは書きぶりが変更されることになると思われます。
前のCandidate Recommendation(勧告候補)でat-risk(不安定)な機能としてマークされていたcontain: style
については、Level 1では取り下げられ、First Public Working Draft(最初の公開作業草案)として同日に公開されたCSS Containment Module Level 2にて議論されることになりました。
ちなみにCSS Containmentは「封じ込め」のプロパティを定義する仕様です。どのような振る舞いをするのかについては、当社宇賀によるShadow DOM と CSS Containment によって実現されたCSSのスコープの概念や、Chrome 52 に CSS Containment が導入 | Web | Google Developersを参照ください。