Interop 2023の注力エリアの公募が開始されました
UI開発者 加藤Webブラウザの相互運用性を高めるために取り組まれていたInterop 2022ですが、2023年分の提案公募が始まっています。
Interop2022ではCascade LayersやViewport Unitsなど、10つの注力エリアについて取り組みが進められました。注力エリアにおけるweb-platform-testsの結果は以下のように推移しています。
- Google Chrome、Microsoft Edge:71点から80点に向上
- Firefox:74点から82点に向上
- Safari:73点から86点に向上
※ いずれも実験的機能を含んだスコアとなります。
Interop 2023ではGitHubにイシューを立てることでだれでも注力エリアの提案が可能です。提案には大きく以下の2種類が存在しています。
- Focus Area Proposal
適切な仕様および、テストが整備されているがブラウザ間の実装状況にギャップがある場合の提案です。
- Investigation Effort Proposal
ブラウザの実装は進んでいる一方、仕様やテストの整備が不十分である場合に調査をするための提案です。調査した結果、標準の仕様に変更が必要になった場合は、InteropではなくW3CやWHATWGの各ワーキンググループが定める仕様策定プロセスにのせて変更することになります。
Interopは相互運用性に関する取り組みのため、いずれの提案も新しい仕様や機能を提案する場ではないことに注意しましょう。新しい仕様や機能の提案は「Investigation Effort Proposal」と同様にInteropではなく、W3CやWHATWGの提案プロセスに則る必要があります。
既に提案されているイシューはfocus-area-proposalとしてラベル付けされていますので、期待する機能がない場合はイシューを立ててみてもよいかもしれません。提案は10月15日まで受け付けられているようです。