企業がブログを書かなくなるのは誤り
(この記事は、2016年1月18日に公開された記事「Companies are blogging less and that's a mistake」の日本語訳です。)
Society for New Communications Researchが、興味深い調査結果を公表していました。
Nora Ganim Barnes博士は、Fortune 500 各社における企業コミュニケーション戦略につき、過去8年間にわたり調査してきました。中でも重要な知見は、以下の通りです:
- 500社のうち、21%に当たる103社が企業ブログを持っていますが、これは2014年から比べ10%減少しています。
- 500社の間では、FacebookよりTwitterの方が人気があります(78%対74%)。
- ビジネスツールとしては、Glassdoor(87%)がLinkedIn(93%)に次いで人気です。
- Instagramの利用は13%増加しています。500社のうち合計で33%がInstagramのアカウントを有しており、視覚的にリッチなプラットフォームへの興味・関心が引き続き増加している傾向にあります。
昨今、ブログを特にグローバルに運営する企業が減っていることに、私は気づいていました。なぜそれが起きているのかを理解はしつつも、私はこれを機会損失と見ています。人々の読みたいと思うコンテンツを生み出すというのは、実に苦労を伴うものです。それはSnapchatやInstagramといった最新のソーシャルネットワークを追いかけるほど魅力的でもありません。
ブログは上手に運営すれば、モバイルユーザーを含め、リードや検索流入、顧客エンゲージメントの素晴らしい源泉となり得ます。そしてまた、ブログがさまざまな言語を横断的にサポートしたなら、大幅にアクセス数を伸ばすことになるでしょう。
私は何もTwitterやInstagramなどを使わなくて良いなどと提案しているわけではありません。事実、ブログから生み出されるコンテンツは、TwitterやFacebook、他のプラットフォームにとっての基盤になります。
ブログ(や他のコンテンツ)に投資している企業の例として、Capgemini社があります:
そしてこれはドイツ語サイトの画面キャプチャですが、ドイツ語でブログが書かれています:
おそらく私はブログについてちょっと贔屓にしています、なぜならこのブログ(訳注:「Global by Design」のこと)を10年以上、書き続けているのですから。
しかしいつの日か、企業は一周して元に戻ると思っています。
結局のところ、「流行は巡る」といったところでしょうか......。
調査結果の完全なレポートはダウンロードできます。