自動車業界のグローバルWebサイトで2016年のトップはBMW
(この記事は、2016年2月24日に公開された記事「The best global automotive website of 2016: BMW」の日本語訳です。)
2016年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、自動車業界からは13のWebサイトを調査しました。
- Audi
- BMW
- Chevrolet
- Ford
- Honda
- Hyundai
- Land Rover
- Lexus
- Mercedes
- Mini
- Nissan
- Toyota
- Volkswagen
まずご紹介しておきたいのは、歴史的に見て自動車業界のWebサイトは多言語対応を強めながらもグローバル視点での一貫性やナビゲーションには取り組みが弱かったということです。一貫性については、改善に向け確かに取り組んでいるという証跡が認められましたが、しかし今年も全体的な傾向に変化はありませんでした。自動車業界の企業は、独立したWebチームを有する別個の組織に分権化がかなり進んでおり、国や地域をまたいでWebサイトを見た際の共通要素は少ない傾向にあります。
調査を行った15サイトの中では、BMWがトップに抜け出しました。
41言語(アメリカ英語を除く)をサポートし、BMWは同じ業界内でリーダー的存在となっています(日産とHondaが後に続きます)。
BMWはまた、米国向けのWebサイトがwww.bmwusa.comで公開されているという例外はあるにせよ、国別コードのサポートにも優れています。
米国向けWebサイトが奇妙なドメインに分離されているが故に、米国内からの.comドメインへの訪問者は、次にあるようなモーダルダイアログを目にすることになります:
これは理想的な解決策ではありませんけども、同じような状況に対し他の多くのWebサイトが何も講じていないのと比べれば優れているでしょう。
全Webサイトに横断的に機能する、視覚的に目立つグローバルゲートウェイがBMWのサイトにはありません。それは残念ながら、自動車業界のWebサイトの多くに共通して見られる短所です。
グローバルな一貫性に話を移しましょう。ここに3つのBMWのWebサイトがあります:
3種類の異なるテンプレートが使われていますが、これはお勧めできることではありません。しかし、少なくともロゴについては一貫しています(表示位置に一貫性はありませんが)。
Hondaのサイトを見ますと、以下に示すように何種類かのロゴが使われているのが分かります。つまり、BMWはHondaに対しわずかばかり優れているということです。Audi、日産、Land Roverはグローバルな一貫性において平均を上回っています。
モバイル対応についてはどうでしょう。BMWは、1MBに満たない軽量なモバイル向けWebサイトを持つ、業界内で唯一の事例でした。
これは2011年以降において、自動車業界のWebサイトが上位25サイトに初めてランクインした、重要かつ大きな理由となっています。
より詳しくはWebグローバリゼーション・レポートカードをご覧ください。