ファイナンシャルサービスで最も優れていたグローバルWebサイトはAmerican Expressのサイト
(この記事は、2016年4月25日に公開された記事「American Express: The best global financial services website of 2016」の日本語訳です。)
2016年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、ファイナンシャルサービスのWebサイトからは以下の9つのサイトを調査しました。
- Allianz
- American Express
- Axa
- Citibank
- HSBC
- Marsh
- MasterCard
- Visa
- Western Union
トップの座についたのは、つい最近ボスニア語が加わって41もの言語をサポートしている、American Expressのサイトでした。言語数に関して言えば、AllianzのサイトがAmerican Expressに次いで第2位です。
以下に画面キャプチャを示すAmerican Expressのホームページをご覧いただくと、グローバルゲートウェイへのリンクがヘッダー内でうまく視覚的に配置されていることがわかります。
グローバルゲートウェイのメニューに国旗が使われていないことにお気づきになるでしょうが、それは良いことです。American Expressはまた、ローカライズされたサイトがあることを示すため、「吹き出し」のアイコンを使っています。それらのアイコンが必要か、私にはよくわかりません。ローカライズされたサイトのある国については、単にその国名をその国の公用語で表記すれば良いのです。ローカライズされたサイトでなければ、そのサイトは英語で書かれているのでしょうから、国名も英語で書いておけば良いでしょう。
American Expressは、ファイナンシャルサービスのカテゴリーの中で、最も軽量なモバイル向けWebサイトを持っています。800キロバイトほどというファイル総容量は、MasterCardやVisaのモバイル版サイトの5分の1未満という軽さです。
それでもなお、改善の余地は少なからずあります。グローバルWebサイトがレスポンシブデザインを採用している一方、グローバルゲートウェイのページがレスポンシブではない点は、重大な問題です。そしてローカライズされたWebサイトの幾つかは、今なおレガシーでレスポンシブではないテンプレートを使っています。これはAmerican Expressだけの話ではなく、他のファイナンシャルサービスのWebサイトの多くがグローバル視点では一貫性を欠いています。
全体的に見て、グローバルWebサイトの観点からすると、American Expressのサイトは優れていました。
しかし、競争は続きます。MasterCardとVisaが共に新しいデザインの、レスポンシブデザインのサイトを昨年立ち上げている事実は書き添えておくべきでしょう。そしてVisaは積極的に言語数を増やし、そのリーチをグローバルに広げ続けています。
今年、ファイナンシャルサービス全般に向けては、サポート言語が一層増えることを期待します。