コンシューマー向けテクノロジー企業で、最も優れたグローバルWebサイトを運営していたのはAdobe
(この記事は、2016年5月4日に公開された記事「Adobe: The best global consumer technology website of 2016」の日本語訳です。)
2016年版Webグローバリゼーション・レポートカードに向け、次に挙げるコンシューマー向けテクノロジー企業15社のWebサイトを調査しました:
- Adobe
- Apple
- Canon
- Dell
- HP
- HTC
- Lenovo
- LG
- Microsoft
- Nikon
- Panasonic
- Samsung
- Sony
- Toshiba
- Xiaomi
この業種には、最もグローバルで成功した企業が多く存在しています。ですから、コンシューマー向けテクノロジー企業における上位4社(Adobe、Microsoft、Samsung、Nikon)が全業種のトップ25にランクインしているのは、驚きに値しません。
言語数ではMicrosoftが43言語でリードしたものの、総合的に業種内でトップに輝いたのはAdobeでした。
Adobeはグローバル・ナビゲーションと一貫性において他社をリードしています。以下の画面キャプチャに示すのは日本向けのホームページで、他の多くの国向けのWebサイトと同一の、グローバルなテンプレートが適用されています。
フッターには、地図のアイコンが示すように、グローバルゲートウェイへのリンクがあります。私は見つけやすさを改善する観点から、このアイコンをヘッダーに配置するようお勧めします。また、一般的な地球のアイコンを用いることも推奨します。
地図のアイコンをクリックすると、グローバルゲートウェイのメニューがオーバーレイ表示されます。国や地域の名前が、それぞれのローカル言語で記載されている点にご注意ください。これなら、ローカライズされた全てのサイトで(個別にメニューを用意するのでなしに)同じメニューを使い回せますから、私はこれを「ユニバーサルな」グローバルゲートウェイと呼んでいます。
Adobeはまた、ローカライズされたサイトのうち、どのサイトをユーザーが好むか判定するための手助けに、ジオロケーションをうまく利用しています。例えば、エクアドルのユーザーがAdobe.comにアクセスすると、英語で書かれた.comのページが表示されますが、スペイン語版のサイトの存在がオーバーレイ表示で知らされます。
こうすることで、ユーザーにアクセス制御を委ねたまま、ローカライズされたサイトの存在を気づかせることができます。ジオロケーション戦略についてより詳しく知るには、グローバルに成功するためのジオロケーションをチェックしてみてください。
より多くの企業が、ユーザー自らが操作してコンテンツの機械翻訳を利用できるようにしつつある中で、Adobeもまた同様に取り組んでいます。以下に示すのは、ユーザーフォーラムの画面キャプチャです。よりユーザーフレンドリーにできる余地はあるにせよ、その機能自体は、他の多くの企業でもサポートすべきものです(実際、多くの企業が目下テスト中です)。
話は変わりますが、Nikonのモバイル向けサイトは、特別に紹介しておきたいと思います。
ヘッダーにある地球のアイコンに注目してください。Nikonのモバイル向けサイトは、ヘッダーにグローバルゲートウェイへのリンクを含めている数少ない事例の一つです。
より詳しくはWebグローバリゼーション・レポートカードをご覧ください。