車体プラットフォームのグローバル化を進めながらも、Webサイトのグローバル化には消極的な自動車メーカー
(この記事は、2016年8月15日に公開された記事「Car companies embrace global automotive platforms but resist global website platforms」の日本語訳です。)
次の写真に示すのは、スバルの新しいグローバル向けの車体プラットフォームです。
トヨタもまた、以下の写真にあるように同様のプラットフォームを作っています。
車体プラットフォームをグローバル化することは、Webサイトやソフトウェアのプラットフォームをグローバル化することと似ていると、長らく私は考えてきました。
多くの異なる国、文化、そして人々に対し適合できるデザインが必要としましょう。見てきたように、グローバルなプラットフォームとは、本質的に骨組みを意味します。そうであればこそ、市場次第でハンドルを左右のどちら側にも取り付けることができます。同じプラットフォームに、すっかり異なる見た目のボディを取り付けることもできるでしょう。
これと似て、グローバルWebサイトとは本質的には骨組みであって、異なる記述方法や外観、異なるネットワーク速度、多様なデバイスをサポートするに十分な柔軟性を備えているものです。
皮肉にも、これまで自動車メーカーは車体プラットフォームのグローバル化を大きく推進してきたにもかかわらず、グローバルWebサイトについては優先的に取り組んではいないようです。
2016年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、自動車メーカーの第一位に選ばれたのはBMWでしたが(訳注:自動車業界のグローバルWebサイトで2016年のトップはBMW参照)、カテゴリー全体としては五十歩百歩といったところです。
国や地域によって、Webサイトのデザインがガラリと変わってしまうのを、あまりによく目にします。以下に示すのは、トヨタにおけるバリエーションです。
トヨタがヨーロッパ製のテンプレートを使っていることは付記すべきでしょうけども、それはグローバル向けのテンプレートではありません。対して、Facebookのサイトを見てみましょう。
中央集権的でない企業にとってはなおさら、グローバル向けにテンプレートを作るのは容易くはありません。しかし、中心的な製品向けにグローバルな「型」を作ることができたなら、同じようにWebサイト向けにもグローバルなテンプレートを作れるでしょう。
より詳しくは、ぜひWebグローバリゼーション・レポートカードをチェックしてください。