国際配送はLululemonにとってグローバル化の「最初の一歩」
(この記事は、2017年1月9日に公開された記事「Lululemon: Global shipping is step one」の日本語訳です。)
Lululemonは、米国に本拠地を置く小売業者がグローバル化に向け最初の一歩を踏み出す、興味深い事例を提供しています。
すべての「最初の一歩」がそうであるように、その事例は決して好ましいとは言い難いものです。
Lululemonは国際配送にのみ注力しており、世界中の英語がわかる顧客にとって、それが素晴らしいサービスであることは明らかです。しかし、Webサイトにアクセスした英語のわからない人が、本記事でご紹介するような機能で時間を無駄にしてしまうことのないよう、改善されることを私は期待します。
私がご紹介するのは、伝統的なグローバルゲートウェイではありません。というのも、Lululemonは英語のWebサイトしか運営していないからです。しかし、相当数の人は、それがローカライズされたWebサイトへ誘導してくれるものと誤解してしまうのではないかと思う機能です。思うに、この問題の一端には国旗があります。アクセスした人は国旗を見て、それがグローバルゲートウェイであると認識する可能性があります。
しかし、その機能は操作しやすいゲートウェイなどではなく、それはもどかしいまでに分かりにくい存在です。
ゲートウェイぽく見えるそれはホームページの下部、フッターのそばに位置しています:
国名をクリックすると、「国名を入力してください(Type Your Country)」と記されたテキスト入力ボックスが現れます。
そしてここからが興味深いところです。
「China」を入力すると、その国が(配送先として)カバーされていることが分かります。中国にいて、英語がわかる人にとっては朗報でしょう。
しかし中国語で文字を入力したら何が起こるでしょう?その答えが次の画面キャプチャです:
他の言語への翻訳が提供されていない以上、ラテン語のみ入力を受け付けるというのは、ユーザーの期待に沿っていると言えるかもしれません。カバーしている国をテキストで列挙した方が、分かりにくい入力フォームより優れていると私は思います。それはまた、リソースを無駄にしないアプローチでもあるでしょう。
この機能は、『Seinfeld』でKramerが映画の情報提供サービスを模倣した回を思い起こさせます:
非常に優れている点も書き添えておくと、同サイトはジオロケーションを利用して、ユーザーの希望するであろう配送先の国を推測します。以下の画面キャプチャは、ドイツにいる人が目にするであろうものです:
英語で書かれているため、誰もがこのアプローチがユーザーフレンドリーであると認めるかは、分かりません。
しかしながら、申し上げたように、これはグローバル化に向けた「最初の一歩」です。
Webサイトのグローバル化について、より詳しくはグローバル・サクセスのためのジオロケーションをご覧ください。