技術系エンタープライズ企業のグローバルWebサイトで2017年のトップはIntel
(この記事は、2017年4月5日に公開された記事「Intel: The best global enterprise technology website of 2017」の日本語訳です。)
2017年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、技術系エンタープライズ企業のWebサイトについては、以下の10サイトを比較評価しました。
- Autodesk
- Cisco Systems
- HP Enterprise
- Huawei
- IBM
- Intel
- Oracle
- SAP
- Texas Instruments
- Xerox
Intelが昨年に引き続きで首位を飾り、第2位がCisco Systems、第3位はAutodeskという結果でした。
評価対象に今年新たに加わったHP Enterpriseは、言語サポート数の少なさが主たる理由で比較的下位にランク付けされましたが、グローバル対応可能な構造と、平均よりも出来の良いグローバルゲートウェイを備えている点は、注目に値します。
IntelのWebサイトは直近一年以上のあいだ、23言語のサポートを継続しています。Intelはまた、そのナビゲーションメニューに「フライイン」タイプのもの(訳注:画面横からスライドして表示されるメニュー)を採用しました。supportカテゴリーのコンテンツも、そのデザインに馴染むよう今年になって更新されています。
以前と変わらずIntelは、サイトの一貫性に関して素晴らしい仕事をしています。以下の画面キャプチャはブラジル向けのトップページですが、他の国向けのと同じテンプレートが適用されています。
Intelのロゴを中央に配置するメリットとして、アラビア語版のように書字方向が左から右、右から左の2パターンのテキストが混在する状況に対し、ロゴの配置で悩まずに済むことが挙げられます。
ヘッダーにある地球のアイコンをご覧ください。他の地域向けのサイトに移動したい人にとって見つけやすく、使いやすいものとなっています。以下の画面キャプチャに示すのは、モバイル版に比較的最近追加された(そして有益な)アイコンです。
この業種において、Ciscoはサポート言語数のリーダーであり、40言語をサポートしています。Ciscoはこの一年のあいだにWebサイトのデザインを刷新しました。以下に示すのは、新旧デザインの比較です。
最も目につく改善点は、グローバルゲートウェイをあらわす地球のアイコンがヘッダーに加えられたことです。ユーザーが目的とする移動先をより簡単に見つけられるようにするうえで、ささやかではありますがこれは重要な改善です。
Oracleは最近になってウクライナ語とアラビア語をサポートし、サポート言語数を合計32に伸ばしました。その一方で、SAPはこの一年のあいだに2つの言語のサポートを止めたことから、サポート言語数を合計35に減らしています。
IBMのサイトは現在のデザインになって2年目を迎え、引き続き38言語をサポート中。残念なことに、デスクトップ版でもモバイル版でも、グローバルゲートウェイはフッターに配置されました。
HP Enterpriseは、HPのWebサイトからスピンオフされて生まれた新しいグローバルサイトです。そのデザインは軽量でレスポンシブなテンプレートを採用しているほか、ヘッダーに完璧なグローバルゲートウェイのアイコン — そう、地球のアイコンを配置しています。
残念ながら、グローバルゲートウェイは動作がバギーで使いにくく、またモバイル版ではフッターに表示位置を変更されていました。
ベストプラクティスや最新のトレンドとともに、これらのWebサイトについてより詳しく知るには、2017年版Webグローバリゼーション・レポートカードをどうぞご覧ください。
追伸:レポートカードを購入された全ての方に、サイン入りで『Think Outside the Country』を贈呈します。