2017年、プロフェッショナル・サービスで最も優れていたグローバルWebサイトはKPMGのサイト
(この記事は、2017年7月31日に公開された記事「KPMG: The best global professional services website of 2017」の日本語訳です。)
2017年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、以下のプロフェッショナル・サービスのWebサイトを調査しました:
- Accenture
- Capgemini
- Deloitte
- Ernst & Young
- KPMG
- PWC
過去18ヶ月のうちKPMG、Deloitte、PwCの各社はいずれも新たなデザインにWebサイトをリニューアルしています。加えてそれらのサイトでは、個々の地域に関連したコンテンツを作っているだけでなく、そのプロモーションについても継続的に改善がなされています。
今年、僅差でPwCに辛勝したのはKPMGですが、わずかに優っていたのはサポート言語数でした。なおKPMGとPwCはともに、グローバルWebサイトの総合ランキングで上位25位内にランクインしています。
完全にレスポンシブで、グローバルに一貫した新しいデザインとあわせて、昨年KPMGがWebサイトに加えた改善点を見てみましょう:
一年前には、Webサイトは完全なレスポンシブデザインを採用していませんでしたし、グローバルゲートウェイは以下に示す、すべての国名を列挙した非効率的なプルダウンメニューでした:
新しいグローバルゲートウェイは、それと比べ多少、改善されています。すべてのメニュー項目へのリンクを提供する代わりに、推奨されるリンクを一つ(ないし少数)だけ提供するのです。以下はアメリカからの訪問者が目にするグローバルゲートウェイです:
以下は、ウクライナからの訪問者が目にするグローバルゲートウェイになります:
これが優れているのは、言語またはアクセス元から類推される地域から選び出された結果の「切り替え」を提供している点です。しかし私なら、ヘッダーでその切り替えを見える化することを勧めるでしょう。加えて、すべてのメニュー項目を提供するグローバルゲートウェイにリンクした地球のアイコンを設置すれば、完全に異なる国や地域のサイトにアクセスしたい訪問者を誘導することができるでしょう。
モバイルデバイスからアクセスしても、グローバルゲートウェイがヘッダーに位置しているのは、良いことです。
しかしKPMGは、「現在地」をあらわしているかに見えるアイコンを使用しています。レポートカードの中で述べているように、このアイコンは近所にあるお店のような、物理的な場所をみつける目的でよく用いられるものです。地域に特化したコンテンツをみつける目的において、訪問者がこのアイコンをクリックしない状況は起こり得ます。
より詳しくは、2017年版Webグローバリゼーション・レポートカードをチェックしてください。
追伸:レポートカードを購入されたすべての皆様に、著書『Think Outside the Country』を差し上げています。