アフリカに未来を見出すのは中国(だけでは無い)
(この記事は、2017年10月12日に公開された記事「China sees the future in Africa (and it's not alone)」の日本語訳です。)
今年のはじめ、ロサンゼルス・タイムズが中国とアフリカについて素晴らしい記事を連載していたのを、私はようやく読む機会を得ました。
そのパート1だけでも読むことを、私はお勧めします。
エチオピアの首都であるアディスアベバと、港湾都市のジブチを鉄道で結ぶ巨大プロジェクトに、中国は資金提供しています。これまで、ジブチ共和国からの輸出品の多くは、荒廃した道路を用い陸路で運ばれていました。
紛れもなく、中国は慈善的な理由からこれを進めているわけではありません。それはまとまった額のお金を必要とすることです。中国は長期的な視点を持っており、同国の製品を販売しようと考えているのです(そしてそれは過去数年にわたって大きな成功を収めています)。
記事の中から、私が関心を持ったくだりをいくつか紹介します:
経済予測によると、2034年までにアフリカは11億人の労働者を擁することになり、その数は世界の労働人口の内訳で最も多い数となります。2025年までに、アフリカ大陸の消費者は一年あたり2兆ドルを遣うことになるでしょう。
もう一箇所:
Zhang氏(訳注:ロサンゼルス・タイムズの連載記事に登場する中国資本の会社、Huajian Shoe社のCEO)は、エチオピアへの投資を誇りに思っています。彼が言うには、新しい鉄道によって輸送費用はコンテナあたり5,000ドルから3,000ドルに下がるとのこと。また、中国人を一人雇うのと同じコストでエチオピア人を5人雇えると言い、8年以内に50,000人の雇用を彼は計画しています。
「エチオピアはちょうど40年前の中国のようです。」と彼は言います。「容易な場所では無いけれど、5年ないし10年以内には、経済はずっと良くなることでしょう。」
中国は、自身がグローバルブランドを生み出せることを証明するには至っていません。しかし、安価でホワイトレーベルの(訳注:white-labelは意味的にはOEMに近い言葉)製品を生産することについては実証済みです。中国は、自身に似た成長パターンとして、新興の中流消費者層をアフリカに見出しています。文化的、政治的な課題を抱えていないわけではありませんが、アフリカから撤退した西欧諸国に比べれば、歓迎されていると中国はみています。
GoogleやMicrosoft、FacebookのCEOは皆、過去1年のあいだにナイジェリアを訪れ、開発者のトレーニングや新規ビジネスの支援、インターネット普及への投資をアナウンスしてきました。
What The Google CEO's Visit To Nigeria Means For Africa - Forbes Africa - Forbes Africa
そこですべてのグローバル企業に投げかけられることになるのは、「対アフリカ戦略をお持ちですか?」という問いでしょう。