中国のタイプライター
(この記事は、2018年3月26日に公開された記事「The Chinese Typewriter」の日本語訳です。)
私は最近、Thomas S. Mullaney氏の著書『中国のタイプライター(The Chinese Typewriter)』を読みました。
タイプライターと言語が好きな私にとって、その本が私の興味の対象であることは確実でした。
そして私は、多くを学びました。
おそらく最大の学びは、単に西洋でデザインされたキーボードが何千という文字にうまく適応できないという理由で、いかに中国語が(中国の国外だけでなく国内においても)劣っていると見なされていたかということでした。
インターネット自体もまた、中国語の文字をサポートするようデザインされていなかった事実は、敢えて書き記す価値があります。国際化ドメイン名(IDN)はせいぜいハックであり、しばらくの間はそのままでしょう。
しかし、「標準的な」西洋のタイプライターがいかに進化し、それが中国語をサポートするうえでタイプライターの革新にどれほど影響を及ぼしたかを目にするのは、興味深いことです。以下の写真は舒式と呼ばれるタイプライターで、見るからに驚異的です。
私たちが今日使っている、ありふれたシングルシフト・キーボードだけが、100年ほど前に利用できるようになった唯一のキーボードではありません。たとえば、もっと多くのキーを持ちながら(そしてシフトキーは付いていないながら)同じ機能を持つタイプライターを、私は所有しています。
このタイプライターは、製造していた会社が買収されデザインが葬り去られる頃になって初めて、タイ語に理想的な製品であることが分かったものです。
人はそれを進歩と呼びます。
著者は続編に取りかかっているそうですが、私はそのタイトルが『中国のコンピューター』ではないかと推測しています。読むのが今から楽しみです。
追伸:もしあなたがタイプライター好きなら、ぜひビンテージもののタイプライターでデザインされたノートカードをチェックしてみてください。