Amazonが機械翻訳サービス「Amazon Translate」を発表
(この記事は、2018年4月6日に公開された記事「Amazon Translate joins the machine translation crowd」の日本語訳です。)
Amazonは今週はじめ、自社で開発したサービス「Amazon Translate」を、広く一般向けに利用可能にしたことを発表しました。
他のアマゾン ウェブ サービス(AWS:Amazon Web Services)同様、Webサイトやアプリ、音声合成を含め、それらのあいだで横断的に同サービスを利用することができます。私は、同サービスが「ニューラル」機械翻訳を用いていることを強調すべきでしょう。時間の経過とともに、より自然に聞こえるようになる点で驚くほど効果的であることが明らかになっているのが、ニューラル機械翻訳です。Googleや他のベンダーも、ニューラル機械翻訳に重点的に投資を行っています。
同サービスは無料で試すことができます。AWSによると「サービス利用開始から12カ月のあいだ、一月につき200万文字まで無料」とあります。
目下、目立った制約はサポートされている言語の種類です。SDLやGoogleの提供する機械翻訳サービスと比べると、英語をたった6言語にしか翻訳できないのは、古めかしく映ります。提供開始から12年目を迎えるGoogle 翻訳は、100以上の言語をサポートしています(翻訳の品質は言語によって異なります)。
サポート言語は今後増える見込みです。現時点での翻訳品質についてコメントすることはできませんが、利用した感想を聞かせていただければ嬉しく思います。
2018年版Webグローバリゼーション・レポートカードに記したように、グローバルブランドのあいだで機械翻訳の人気は、社内向けに限らず社外向けの用途でも、高まり続けています。機械翻訳を採用することにより、たとえばWebサイトの訪問者が、コンテンツを自身の使用する言語に自ら翻訳することができます。それは複数の理由から私が長きにわたって推奨してきた機能です。
そういうわけで、組織の規模を問わず利用できる機械翻訳サービスが新たに増えたのは、素晴らしいことです。
追伸:Amazon Translateのページに、Lionbridge社(訳注:ソフトウェアやハードウェアのローカライゼーションなどを手掛けるグローバル企業)が推薦文を寄せているのは、興味深いと思います。Amazon Translateの良き顧客なのですね。