自動車業界のグローバルWebサイトで2018年のトップはBMW
(この記事は、2018年4月16日に公開された記事「BMW: The best global automotive website of 2018」の日本語訳です。)
2018年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、自動車業界からは以下の16のWebサイトを調査しました。
- Audi
- BMW
- Chevrolet
- Ford
- Honda
- Hyundai
- Land Rover
- Lexus
- Mercedes
- Mini
- Nissan
- Subaru
- Tesla
- Toyota
- Volkswagen
- Volvo Cars
今年、BMWは首位の座をNissanから奪還しました。BMWとNissanは、いずれも総合ランキングでトップ25サイトにランクインしています。
BMWは、ローカルWebサイトにあるコンテンツのプロモーションだけでなく、ローカル言語を用いてのソーシャルメディア向けコンテンツに一層注力した点で賞賛に値します。BMWはまた、昨年来グローバルテンプレートにわずかながら改良を加えています。
以下は、レポートカードからいくつか要点を抜粋したものです:
- 自動車業界は長らく、言語サポートの点で他の業界を先導しています。調査した16サイトの平均サポート言語数が41というのは驚異的です。
- Mercedesはつい最近になって2つのローカルWebサイト(と言語サポート)を追加し、サポート言語数は44になりました。同社は緩やかに(緩やか過ぎるように私には思えますが)レスポンシブデザインに移行しています。
- グローバルナビゲーションについては一様で、飛び抜けたサイトはありませんでした。多くのサイトでグローバルゲートウェイはフッターに追いやられているか、もしくは完全に隠されています。ユーザー体験を改善できるであろうジオロケーションやコンテンツネゴシエーションといった技術は、あまり活用されていません。
- アメリカに本拠地を置く自動車会社のグローバルWebサイトに限定すると、どの会社が1位だったでしょう?それはChevroletです。ベストプラクティスの一つに数えられていますが、Chevroletは米国市場向けにスペイン語をうまくくサポートしています。スペイン語と英語の2カ国語を切り替えるトグルに注目してください。
- Subaruは、今年新たに調査対象に加えた会社です。39というサポート言語数は、他社に引けを取りません。
- Fordは昨年と比べ、グローバルナビゲーションで注目に値する改良を加えました。以下に示すように、地球のアイコンがヘッダーに加えられています:現時点では、このゲートウェイはスペイン語と英語をトグルさせるだけです(他の自動車会社に似ています)。最終的には、より良いグローバルナビゲーションへと機能が拡張されることでしょう。
- グローバルな一貫性やナビゲーションの点で、自動車業界のサイトにはまだまだ改良の余地があります。長く地方分権的な編成を採用してきたことが、グローバルに共同することの妨げとなっています。サイトのつくりがどれだけバラバラかは、ToyotaやChevroletのサイトをTeslaと比べれば容易にお分かりでしょう。Teslaは複数のモデルの間で断片化を許容しているものの、サイト構造は他の自動車会社の古めかしいつくりよりも拡張性に優れています。
- そんなTeslaですが、グローバルナビゲーションには改善の余地があります。ゲートウェイへのリンクが、フッターに位置しているのです:Teslaはナビゲーションにおいて国旗に依存しすぎています。この方針が見直されることになるのは時間の問題だろうと私は考えます。
より詳しくは、2018年版Webグローバリゼーション・レポートカードをご利用ください。
もし自動車業界に限定したレポートをご所望であるなら、自動車業界版をご購入いただけます。
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