グローバルゲートウェイに国旗を使うべきではないもうひとつの理由
(この記事は、2018年7月14日に公開された記事「Yet another reason to avoid using flags on your global gateway」の日本語訳です。)
このBlogの読者ならよくご存知かと思いますが、グローバルゲートウェイに国旗を使うべきではないと主張する際、私はよく中国と台湾を引き合いに出しています。もちろん理由は他にも多くありますが、地政学的な理由というのは最近、深刻さを増しているのです。
国旗の使用を避けるべき別の理由として、ロシアとコソボに言及することもできます。New York Timesが記事にしているように、コソボはFIFAのメンバーであるにもかかわらず、自身の国旗をワールドカップの競技場に掲げることができませんでした:
金色で描かれたコソボの国の形と白い星を6つ、青地にあしらったその国旗は、トーナメントの主催者によってワールドカップ競技場に掲げることを禁じられた、20以上ある国旗のひとつです。
以下の画像にある国旗が、スタジアムでの掲示を禁じられたものです:
多くの国がコソボとその国旗を法的に認めているいっぽう、ロシアは認めていません。今年のワールドカップはロシアが主催国だったため、上述のような結果となりました。
グローバルゲートウェイの話に戻りましょう。
グローバルゲートウェイは、訪問者がロケールの設定を見つける(または変更する)手助けをするためのものであって、地政学的な見解を示すものではありません。
質素に、国旗を使うのは避けましょう。
多くの企業が苦い経験を通じてこの教訓を学んでいますが、より多くのWebサイトから国旗が削除されつつあることを私は知っています。より詳しくはWebグローバリゼーション・レポートカードや『Think Outside the Country(日本語版タイトルは「グローバルWebサイト&アプリのススメ」)』をご利用ください。