Google 翻訳がよりレスポンシブに
(この記事は、2018年12月3日に公開された記事「A More Responsive Google Translate」の日本語訳です。)
Google 翻訳は、世界で最も人気のある翻訳ツールです。Google曰く、同ツールは103言語にわたって年間30兆文を翻訳しているそうです。
ここで重要な数字なのが、103言語という数です。無料のツールで、これほど多岐にわたる言語を扱えるものはありません。また品質の観点から、あまり利用されていない言語の翻訳品質については差があるものの、控えめに言ってGoogle 翻訳は唯一の選択肢です。いくつかの言語については比肩するものが無いほど高い翻訳品質ですし、そうでない言語についても、無いよりはるかにマシだと言えます。
先週Google 翻訳はデザインをアップグレードし、完全にレスポンシブになりました。以下にその新しいインタフェースを示します:
そして以前のインタフェースは以下のようになっていました:
機能面では以前と変わりありませんが、「言語を検出する」機能がより目立つようにテキスト入力欄の近くに位置するのを私は嬉しく思います。Googleは古くからブラウザベースの言語検出のパイオニアであり、そのパワフルな機能に目を引かせるのは賢明でしょう。多くのユーザーは、Google 翻訳の利点を知らないうちは、翻訳しようとしている文が何語で書かれているか知っておく必要があると思い込んでいます。
また、翻訳する言語の選択肢を示すメニューが大きく表示されるようになったのも喜ばしい点です:
ひとつアドバイスをさせていただくなら、このターゲット言語のメニューに一般的な地球のアイコンを添えてはどうでしょう。下向き矢印で十分かもしれませんが、私ならより多くの言語圏で有効なアイコンを使うでしょう。
そして、ターゲット言語の選択肢がなぜすべて英語で書かれているか疑問に思っている皆さんには、「良い質問ですね」と言わせてください。自著やWebグローバリゼーション・レポートカードで記してきたように、グローバルゲートウェイがどの言語を母語とするユーザーによって使われるかわからない以上、言語ラベルはその言語を使って表記すべきです。しかし、それはあくまでグローバルゲートウェイについてのお話。ターゲット言語のメニューはグローバルゲートウェイではなく、特定の言語圏(上記の例では英語圏)にローカライズされたインタフェースに過ぎません。
ブラウザの設定をスペイン語に変更すれば、ターゲット言語のメニューは以下のように変化します:
左上隅にある、英語表記だった「Google Translate」は、スペイン語表記の「Google Traductor」に変化しています。