自動車業界のグローバルWebサイトで2019年のトップはVolvo
(この記事は、2019年2月26日に公開された記事「Volvo: The best global automotive website of 2019」の日本語訳です。)
2019年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、自動車業界からは以下に挙げる16のWebサイトを調査しました。
- Audi
- BMW
- Chevrolet
- Ford
- Honda
- Hyundai
- Land Rover
- Lexus
- Mercedes
- Mini
- Nissan
- Subaru
- Tesla
- Toyota
- Volkswagen
- Volvo Cars
昨年のBMWに代わって首位に立ったのは、Volvoでした。Volvoは昨年、サポート言語の追加や新しいデザインへのリニューアルをはじめ、目覚ましいアップグレードをグローバルサイトで行いました。以前はスプラッシュ画面のようなグローバルゲートウェイを置いてあるだけだったのが、ジオロケーション技術を採用し、ユーザーが好ましく感じるであろうWebサイトでおもてなしをするようになっています。
そういうわけで、ドイツ国内から.comドメインにアクセスしたユーザーは、ドイツ語で書かれた挨拶文を目にすることいなります:
残念ながら、ひとたびローカルサイトにアクセスすると、地球のアイコンが手助けにはなるものの、さほど目につきやすくはないフッターにグローバルゲートウェイが置かれています。
グローバルゲートウェイはなぜ重要か
Nissanはいまだnissan.comドメインを確保できておらず、結果としてグローバルサイトはnissan-global.comで運営しています。アメリカ向けのサイトを運営しているドメインは、nissanusa.comです。ユーザーがnissan.comにアクセスして目にするのは、以下の画面です:
すべての企業が.comドメインを手に入れられるとは限りません。手に入れられなければ、ユーザーフレンドリーなグローバルゲートウェイを設けることは必要不可欠です(Nissanは目下、それをしていません)。
Nissanについて一つ良い点を記しておくと、ローカル向けにコンテンツやソーシャルフィードをサポートすることには古くから取り組んできたリーダー的存在で、以下に示すのはフランス向けのサイトでそれらが埋め込まれている様子です。この種のコンテンツは、より新鮮でよりローカルに馴染む印象をもたらします。
国旗の掲載はやめよう
Teslaは昨年、17言語を継続的にサポートしていましたが、これはBMWやMercedesと比べ遥かに劣っている数字です。またTeslaは、ナビゲーションにおいて国旗にかなり頼り続けています:
台湾の国旗を掲載することは、同社の中国に対する投資に関して問題を引き起こす可能性があります。そして、中国と台湾の関係というのは、企業がWebサイト上に国旗を掲載すべきでない数ある理由の一つに過ぎません。
以下、レポートカードからいくつか要点を紹介します:
- 16社中5社が、昨年サポート言語を増やしました。
- 自動車業界はかねてよりサポート言語においてリーダー的存在でした。16社の平均サポート言語数は、全業界での平均を上回る41言語です。
- 50言語をサポートする最初の自動車会社が現れました。
- 半数以上の企業が、国別コードを素晴らしくサポートしていました。
- グローバルでのユーザー体験を改善すべく、言語ネゴシエーションを使い始めた会社がありました。
- グローバル製品の製造には長けているにもかかわらず、自動車業界は多くの国・地域に対しグローバルな一貫性を提供するのが不得手のようです。その結果として、異なるWebサイトのメンテナンスにより多くの時間とコストをかける必要があります。
自動車業界のWebサイトの調査には、40ページを割いています。
500ページ超の完全な(より多くの内容を含んだ)レポートについては、Webグローバリゼーション・レポートカードをチェックしてください。