Flipkart(Walmart)とインド:英語では不十分
(この記事は、2019年9月23日に公開された記事「For Flipkart (Walmart) and India: English is not enough」の日本語訳です。)
今月はじめ、私はAmazonとインドについて書きました。
今度は、インドにおける主要なオンラインマーケットのFlipkartを通じ、Walmartとインドについて見てみましょう。Walmartは昨年、Flipkartの株式の77%を取得しました。
TechCrunchによれば、Flipkartは(ようやく)ヒンディー語をサポートしつつあります:
インド人口の13億人のうち、英語を話すのは10%にすぎません。Flipkartは数カ月をかけて、ヒンディー語のサポートを追加すべく、同社のプラットフォーム全体をカスタマイズしてきたとのこと。インドでは5億人以上がヒンディー語を話します。
私が知る限り、このサポート言語の追加はモバイル向けアプリに対してでしかありません。以下に示すように、同アプリを起動すると英語とヒンディー語の選択画面が表示されます:
Webグローバリゼーション・レポートカードの読者であればよくご存じの通り、長年にわたって私はインドに数ある言語をサポートするよう主張してきました。しかし、それらの言語の一部でも実際にサポートすべく取り組んだ大企業は、最近までほとんどありませんでした。
今年に入って、私はしばらく目にしてこなかったレベルのサポートを認識しています。おそらくその理由は、中国が多くの企業にとって非常に厄介であることが証明されたからでしょう。あるいは単に、インドが成長を遂げているからでしょうか。加えて、企業は英語がもはや十分でないことに気付いたから、と言えるでしょう。
追伸:One country, many IDNsも合わせてお読みください(訳注:あいにく日本語訳提供開始前の記事であり、同記事の日本語版はありません)。