プロフェッショナル・サービスで最も優れたグローバルWebサイトはDeloitteのサイト(僅差で2位はKPMG)
(この記事は、2020年6月15日に公開された記事「Deloitte: The best global professional services website (with KPMG a close second)」の日本語訳です。)
2020年版Webグローバリゼーション・レポートカードのために、プロフェッショナル・サービスのWebサイトで調査したのは以下の7社のサイトです:
- Accenture
- Capgemini
- Deloitte
- Ernst & Young
- Goldman Sachs
- KPMG
- PwC
1位に輝いたのはDeloitteで、僅差で2位となったのがKPMGです。
プロフェッショナル・サービスのWebサイトは、高度に分権化された組織構造を反映して、ローカルで制作されたコンテンツやソーシャルフィードをサポートする必要があります。そうした背景から、異なる拠点や地域すべてに共通のテンプレートの利用を求めるのは難しい場合があります。しかしDeloitteとKPMGは、ユーザーが混乱なく全体から一貫性を感じ取れるよう、非常に複雑なコンテンツを管理し続けています。
注目に値する変化をいくつかご紹介します。
過去1年のあいだ、Deloitteのサイトのサポート言語数は38のままでしたが、合理化されたヘッダーとより大きな地球のアイコンに見られるように、よりモバイルフレンドリーとなるよう更新されました:
Deloitteは、プロフェッショナル・サービスの括りにおいて一般的な地球アイコンを採用した最初の企業であり、ほかの企業も後に続くことでしょう。残念ながら、グローバルゲートウェイ自体にはまだ改善の余地があります。以下に示すように、メニュー項目は長いだけでなく無駄に複雑な英語中心の表記で提供されているのです。
Deloitteが優れているのは、ローカルに関連したコンテンツへの投資やプロモーションです。以下に示すのはスペイン向けとオーストラリア向けのサイトで、それぞれの地域で注目のイベントや記事が強調されています。
KPMG
この1年でKPMGは、「ドットブランド」ドメインである .KMPG でグローバル化を果たしました。つまり、トップページは https://home.kpmg でホストされるようになりました。
ブラウザのアドレスバーに kpmg.com と入力すると、グローバルトップページにリダイレクトされることからも、KPMGが新たなトップレベルドメインになったことは明らかです。
KPMGはまた、サイトのヘッダーに地球アイコンを追加したことで一歩前進しました。以下にヘッダーの新旧両デザインを示します。
KPMGのサイトが今後どう進化するか、興味深いと思います。
その他のハイライト
- プロフェッショナル・サービスの企業は長いあいだ、グローバルなリーチで後れを取っています。このカテゴリに属する企業のサイトのサポート言語数は平均22で、全体の平均値を大きく下回っています。
- Capgeminiは2017年にサポート言語を大幅に減らしましたが、昨年は1言語を追加しました。これは、再びグローバル対応に力を入れる兆候かもしれません。
- Accentureのサイトのデザインは1年以上前のもので、グローバルなアップグレードが望まれます。
- Ernst & Youngは、過去1年間にサポート言語を4つ減らしていますが、私が思うにそれはリニューアルに伴うものです。
プロフェッショナル・サービス企業のサイトの調査結果には、16ページを割きました。レポートカードについてご質問がありましたら、お気軽にご連絡ください。
より詳しくは2020年版Webグローバリゼーション・レポートカードならびに2020年版Webグローバリゼーション・ベストプラクティス&トレンド集をご利用ください。