2021年版Webグローバリゼーション・レポートカードが選んだ上位25サイト
(この記事は、2021年3月10日に公開された記事「The top 25 best global websites from the 2021 Web Globalization Report Card」の日本語訳です。)
2021年版Webグローバリゼーション・レポートカードの発行をお知らせすることができ、私は嬉しく思います。
2021年版は通算で17度目の発行にあたり、困難に見舞われた1年を反映しています。しかし、将来に目を向ければ、楽観的になれることが少なからずあります。
ともあれ、まずは上位25サイトをご覧ください:
- Wikipedia
- Nestlé
- Airbnb
- Adobe
- Philips
- Uber
- IKEA
- Visa
- Microsoft
- Booking.com
- Nikon
- Deloitte
- Church of Jesus Christ of Latter-day Saints
- KPMG
- Apple
- NIVEA
- Pfizer
- Volvo Cars
- Canon
- American Express
- Tinder
- Sanofi
- Cisco Systems
- 3M
リストにはおなじみの企業名が多くありますが、それには理由があります。これらのWebサイトは平均以上の言語をサポートしており、またグローバルにおける一貫性と粒度の細かい(そして適切な)ローカルコンテンツとのバランスが取れています。
Wikipediaは、今回調査した150サイトで最も軽量なモバイルサイトをサポートし続けており、また300以上の言語をサポートしていることから、地球上で最も多言語に対応したWebサイトのひとつです。
Googleは、言語面で他の企業をリードし続けています(ただし、グローバルな一貫性とナビゲーションは、依然として弱点です)。Nestléの数年にわたる躍進は、Webグローバリゼーションのベストプラクティスがテクノロジー企業だけのものではないことを示しています。古い体質の企業であっても、40以上の言語に対応しながら、多くの確立されたベストプラクティスを実証できます。
上位のリストにはAdobe、Airbnb、Philips、Cisco、IKEA、Microsoftなど、おなじみの企業が多く含まれています(ただしMicrosoftとCiscoは順位を下げています)。
Appleは新たにランクインした企業ですが、グローバル展開ではまだまだ遅れています。
これら25サイトだけでみますと、平均62の言語をサポートしています。
言語とは「正念場」です。言語については、CiscoやIBMのように昨年、サポート言語数を減らした企業が多数見られました。しかし、それより多くの企業が昨年サポート言語を追加したため、平均は33言語で安定しています。
昨年はCOVIDが「サポート言語のグラフを(右肩上がりから)水平にした」一方で、ほとんどの企業では変化はなく、パンデミックから脱却するにつれ、グローバル展開を図る態勢を整えています。
Webサイトを世界に通用させると共にローカルでの成功に貢献した関係者の皆さん、おめでとうございました。
今後より多くの内容をお伝えしたいと思います。ご不明な点がありましたらご連絡ください。