ロシアが自国製アプリのモバイルデバイスへの導入を義務化
(この記事は、2021年4月2日に公開された記事「Russia mandates locally made apps on mobile devices」の日本語訳です。)
長年のあいだ恐れていたことが、今や現実のものとなりました。法律によりロシアでは、ロシア製の(もしくは簡単にインストール可能な)アプリを携帯電話にプリインストールのうえ出荷することが義務化されたのです。
このためAppleは、以下のつぶやきで紹介されているように、利用開始時のフローを更新した模様です:
Ah looks like the Russia App Store thing is live now pic.twitter.com/zxz4GgQeoW
— Khaos Tian (@KhaosT) April 1, 2021
他の国の政府も、自国のアプリを優先するようAppleなどに働きかけるでしょうか?
おそらくそうなるでしょう。
これは、国境を易々と乗り越えてきたGoogleやFacebookといったソフトウェア、さらには大成功を収めた携帯電話メーカーに対して、世界中の国々が自らの権限を主張するという、大きなトレンドの一部です。またロシアでは特に、地政学的な問題があります。Yandexは、ロシアにおいて既にトップの検索エンジンにもかかわらず、政府の支援を必要としたのでしょうか?
とはいえ、ローカリゼーションをほとんど行うことなく単一のアプリで世界中のどこでも成功できると考えている企業にとって、今回のような動きは課題となります。どの国・地域においても文化的、言語的、法的に固有の課題があります。
ある市場に参入する際、製品の「ローカライズ」を求められたとき、すべての企業が直面することになる大きな問いがあります。それは、ローカリゼーションがいつの時点で服従を意味することになるか?、です。私は、2013年に次のように書きました。「企業は、世界中の市場で成功しようと必死になっていますが、実際にはやりたくないことを頼まれたり、要求されることもあるでしょう」。