サポート言語の増加を示す2022年版Webグローバリゼーション・レポートカード
(この記事は、2022年2月3日に公開された記事「2022 Web Globalization Report Card is showing an increase in languages」の日本語訳です。)
先行きの不透明なまま年が替わりましたが、Webグローバリゼーション・レポートカードの2022年版を取りまとめていると、気持ちが落ち着きます。自分だけの世界から飛び出して、いわばWeb全体を見渡す機会になるからでしょう。複数年のデータからパターンやトレンドを見出すのに、私はかなりの時間を費やしています。
この数年の混乱を経てもなお、確かなトレンドとして言えるのは、Webにおけるグローバリゼーションが拡大し続けているということです。ますます多くの企業が、Webサイトのグローバリゼーションに取り組んでいるのです。既に取り組んでいた企業も、言語的な意味でのリーチを広げるべく、投資を増しています。
以下に示すように、主要なグローバルブランドがサポートする言語数の平均は、2015年に30を超えましたが、その伸びはかなり鈍化しています。
Amazonもこの1年で大幅な成長を遂げました。2005年にAmazonは5つの言語をサポートしましたが、今や20以上の言語をサポートしています(これはまだ平均を大きく下回っています)。
Spotifyも昨年、言語ポートフォリオをほぼ倍増させました。そして、その傾向はハイテク企業に限ったものではありません。
Gucci、Marriott、Mercedesといった企業は、過去12ヶ月のあいだにサポート言語を追加しており、悲観的になりがちな世相に対して楽観的であることを示しています。
今年は、主要なグローバル・ブランドがサポートする言語の平均数が増加すると思われます。これについては、今後の記事で詳しく説明します。