2022年版Webグローバリゼーション・レポートカードが選んだ上位25サイト
(この記事は、2022年3月8日に公開された記事「The top 25 global websites from the 2022 Web Globalization Report Card」の日本語訳です。)
2022年版のWebグローバリゼーション・レポートカードの発行をお知らせすることを、私はうれしく思います。
18年目の発行となった今回のレポートカードは、困難だった1年を反映しています。しかし将来に向けては、楽観的になれる材料も少なからずあります。
まずは、グローバルWebサイトの上位25サイトを確認しましょう:
- Wikipedia
- Airbnb
- Nestlé
- Philips
- Spotify
- Adobe
- IKEA
- Netflix
- Uber
- Amazon
- Microsoft
- Booking.com
- Deloitte
- Apple
- DHL
- KPMG
- Volvo Cars
- NIVEA
- Canon
- Nikon
- Tinder
- Intel
- Ford
- 3M
Wikipediaは、非常に軽量で柔軟性の高いグローバルテンプレートによって、300以上の言語をサポートしています。このWebサイトは、あらゆる言語をサポートするのに単一のグローバルデザインを採用する重要性を示すのに、打ってつけです。
Airbnbは、そのランクを上げ続けています。3位にランクアップしたのは、機械翻訳ソフトウェアを導入したことが主たる要因です。言語にまつわる期待に応えるのに、ユーザーへの機械翻訳の提供に興味がある組織は、Airbnbを研究してみると良いでしょう。
上位25サイトに新たに加わったのはAmazonです。同社は長きに渡り世界中で荷物を出荷してきたいっぽう、言語サポートの面では後れを取っていました。しかし、この状況は変わりつつあります。Amazonがこの1年で21の言語サポートを追加した点は、その対象地域が理由で、多くのAmazonウォッチャーも気づかずにいたかもしれません。
新たにリストに加わったもう1社がDHLで、44言語をサポートし、一貫したグローバルデザインを有する、グローバルロジスティクス企業です。DHLは、ライバルのUPSやFedExをあっさり抜き去りました。
また、ハイテク企業でなくても、Webのグローバル化でベストプラクティスを示すことができる点は強調しておきたいと思います。上位25サイトのリストの常連はNestlé、IKEA、Volvo、NIVEAです。
米国を拠点とする企業がリストの大半を占めていますが、日本、ドイツ、スイス、スウェーデン、オランダの企業も含まれています。
これら25のWebサイトは、平均59の言語をサポートしています。
しかし、評価スコアの25%を占めるにすぎないため、言語サポートを手厚くするだけでは、リストに加わることはできません。Webサイトは、Webグローバリゼーションに関する数多くの基準において優れている必要があり、それを解説したのがこのレポートカードです。
これらのWebサイトを世界に通用するものにし、同時にローカルにも成功させることに貢献した皆さん、おめでとうございます。
今後、さらに多くのことをお伝えしていきたいと思います。レポートカードのご購入をご希望の方は、ご連絡ください。