グローバルeコマースに関するStripeの考察
(この記事は、2022年4月26日に公開された記事「Global ecommerce insights from Stripe」の日本語訳です。)
Stripeは昨年、何百万というインターネット企業に代わって、6400億ドル以上を処理しました。金額としては決して小さなものではありませんが、Stripeの創業者たちは最近、社員や顧客に宛てた文書において、グローバルなeコマース(電子商取引)がまだ初期段階にあることを強調しています。
具体的には「2021年におけるオンライン決済は世界中の決済の12%にすぎなかった」と記しています。
Stripeは、その決済プラットフォームを段階的にグローバルに展開しています。記事冒頭に掲載したのは、同社の日本向けWebサイトのトップページで、以下にグローバルゲートウェイのスクリーンショットを載せます。理想を言えば、このゲートウェイはヘッダーに配置されるべきですが、少なくともリンクラベルはそれぞれの言語で表記されています:
今回は、同社のカスタマー・アップデートから、特にグローバルeコマースに関するいくつかの知見を紹介したいと思います。
- あまり知られていませんが、昨年Stripeに新規参加した企業の大半は、米国外からでした。
- 2019年から2021年にかけて、国をまたぐ決済の量は、Stripeが事業を展開しているすべての地域で少なくとも2倍になりました。
- オーストリア、ベルギー、ドイツ、オランダ、ポーランドの事業者は、ヨーロッパで人気のある決済手段(Sofort、iDEAL、Bancontactなど)を受け入れ、取引コストを40ベーシスポイント削減した結果、EUの顧客からの売上が平均40%以上増加しました。
iDEALやInterac、UnionPayなどの支払い方法を知らなくても、心配は無用です。それがグローバルな決済プラットフォームに頼ることの価値というものです。とはいえ、特定の市場で顧客がどのような決済プラットフォームを好むかを把握しておくことは賢明であり、自社のWebサイトでそうしたプラットフォームのサポートをアピールすることができます。
私は長年、Webのグローバリゼーションに携わってきましたが、このような記事を読むと、私たちはまだ黎明期にいるのだと思い知らされます。
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