AdobeがグローバルWebサイトでトップクラスの理由
(この記事は、2022年5月2日に公開された記事「Why Adobe is one of the best global websites」の日本語訳です。)
2022年版Webグローバリゼーション・レポートカードでは、以下の16のコンシューマー向けテクノロジー企業のWebサイトをベンチマークしました:
- Adobe
- Apple
- Canon
- Dell
- Fujifilm
- HP
- Lenovo
- LG
- Microsoft
- Nikon
- Nintendo
- Panasonic
- Samsung
- Sony
- Toshiba
- Xiaomi (Mi)
Adobeが2年連続で1位で、その後に続くMicrosoftは、グローバルにおける一貫性やナビゲーションといった点で後れをとり続けています。
いっぽう、Appleはスローモーションのごとく順位を上げ続けています。
Adobeは昨年、チリとタイ向けのローカライズ版Webサイトを開設し、37言語をサポートするなど、グローバル展開を拡大しました。また以下に示すトルコ向けと日本向けのWebサイトからわかるように、グローバルな一貫性を保つことが同社のWebアーキテクチャの基本となっています:
Adobeは、.comサイトを訪れたユーザーの目的地が本当にそのサイトかを確認するために、位置情報に基づくオーバーレイ表示を使用した先駆的な企業です。たとえばスペインから.comサイトにアクセスすると、以下に示すような2カ国語のオーバーレイが表示されます:
Adobeは(.comサイトからリダイレクトしないことで)ユーザーの意図を尊重しつつ、スペイン向けのWebサイトに手動で簡単に切り替えられるようにしています。世界の人々がローカルサイトに移動するのに直面する多くの課題を、多くの企業が見過ごし続けています。
ローカリゼーションの度合いは、ほとんどの製品セグメントで堅調に推移しています。言語間のギャップを埋めるべく、Adobeはカスタマーサポートプラットフォームの一部として、機械翻訳を提供し続けています。以下に示すのは、テキストをスペイン語に翻訳した際に表示される画面です。Microsoft Translatorを使用している点に、ご注目ください。
改善点を1つ述べるなら、グローバルゲートウェイのアイコンをフッターからヘッダーに移し、それを目立たせることを勧めます。
言うは易く行うは難し、と私は思いますが、レポートカードに記したように、それを実行に移す企業は増えてきています。
全体として、AdobeはすべてのWebグローバリゼーション基準において優れており、このカテゴリの首位であるだけでなく、ベスト25グローバルWebサイトにもランクインしています。
例外はあるものの、コンシューマー向けテクノロジー企業は全般的に、サポート言語とWebサイトの軽量さの双方でリードしています。
レポートカードからのその他のハイライト
- 昨年、AppleはローカライズされたWebサイトを追加し、サポート言語数は(この規模の企業としては)驚くに値しない、36言語となりました。
- Sonyは昨年、グローバルナビゲーションにおいて大きく後退しました。
- Dellは機械翻訳をうまく利用し、膨大な量のサポートコンテンツを公開しています。
- ToshibaとFujifilmは、ヘッダーに国や地域の名前を表示しています。これは、より多くの企業が採用してほしい点です。
- Nintendoはグローバル展開を前進させています。
2022年版のレポートカードでは、コンシューマー向けテクノロジー企業のWebサイトに40ページを割いています。レポートカードに関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。
またレポートカードには、「2022年版Webグローバリゼーション・ベストプラクティス&トレンド集」も付属しています。