Krispy Kremeがフランスに進出
(この記事は、2024年2月5日に公開された記事「Krispy Kreme goes to France」の日本語訳です。)
昨年末、Krispy Kremeは39番目の海外市場、フランスへの進出を果たしました。
それに伴い、ローカライズされたWebサイトが公開されています。
同社は、今後5年間でフランス国内に500店舗をオープンさせる予定です。
フランスには、アメリカのファストフード(ジャンクフード)チェーンが多数、進出しています。New York Times紙によると:
春にはフライドチキンのPopeyesが、フランス国内で計画されている350店舗の第1号店をパリにオープンし、大勢の客を集めました。Wendy'sもフランスへの出店計画を発表しています。Burger King、KFC、Starbucks、Domino's Pizza、Chipotle、Steak 'n Shake、Carl's Jr.やFive Guysは、長く足場を固めてきましたが、全国で数百店舗の新規出店を計画しており、急速に足場を広げています。
その先頭を走っているのは、McDonald'sです。米国に次いで、フランスは同チェーンにとって最も収益性の高い国であり、2022年には1,500以上の店舗から60億ユーロ(65億ドル)以上を売り上げています。フランスはBurger Kingにとっても2番目に大きな市場であり、昨年の売上高は12億ユーロでした。
Krispy Kremeが、ドメインにkrispykreme.frを用い、フランスの国別コードをしっかり使った点は、評価できます。あまりに多くのアメリカのブランドが、これを正しく理解していません。国別コードは重要であり、フランスのような国では特に重要です。
悲しいことに、Krispy Kremeはそのゲートウェイで、初歩的なミスを犯しました:
国旗と言語はイコールではありません。この場合、Webサイトから国旗を完全に削除したほうが良かったでしょう。国旗は地理的なリーチを制限します。英語のサイトは、イギリス在住の人向けに限定されているのでしょうか?
多くのレストランブランドと同様にKrispy Kremeは、フランスでもそうであるように、国ごとのフランチャイズ事業に依存しています。Webサイトにおいて一貫性をグローバルに維持することは、異なるオーナーに対応するWebチームが存在するため、困難な場合があります。とはいえ、グローバルな一貫性を保つことは、グローバルで信頼されるブランドイメージを維持するために非常に重要です。フランス向けWebサイトに関しては、以下に示すアメリカ向けのサイトとは、若干異なっているようです:
いま1つの比較対象として、セミローカライズされた日本のWebサイト(krispykreme.jp)を紹介しましょう。カラースキームは一貫しており、これは非常に重要です。しかし、もっとできることがあると思います。
各国の各社が協力すれば、ヘッダーにグローバルなゲートウェイ(国旗の掲載は無し)を組み込んだテンプレートを開発することができるでしょう。そしてそれは最終的に、ドーナツ愛好家にとってのメリットにもなります。
追伸:Krispy Kremeは2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードで取り扱っていませんが、Starbucks、McDonald's、その他多くのグローバル企業を掲載します。ぜひチェックしてください!