時の試練に耐えたWebグローバリゼーションのベストプラクティス5選
(この記事は、2024年9月1日に公開された記事「Five web globalization best practices that have stood the test of time」の日本語訳です。)
ご注意:以下の文章は、私が最近『Multilingual Magazine』に寄稿した記事の冒頭部分です。記事全文には、末尾からリンクしています(お読みいただくには無料登録が必要です)。
20年前、Yahoo!は世界をリードする検索エンジンでした。
1996年に初めてローカライズ版のサイトを日本向けに立ち上げ、当時としては驚異的な13言語にサポート言語を拡大した結果、Yahoo!は世界で最もアクセス数の多いWebサイトの1つとなりました。
しかし、グローバル展開をまったく新しいレベルへと引き上げる、新進の検索エンジンが台頭しました。2004年末までに、その検索エンジンは67言語をサポートし、瞬く間に市場シェアでYahoo!を追い抜いたのです。
その検索エンジンとは、Googleです。
Googleは今日においても通用する、時の試練に耐えたWebグローバリゼーションのベストプラクティスについて、先駆者と言えます。
過去20年にわたって、私は主要グローバルブランドのWebサイトをベンチマークし、毎年「Webグローバリゼーション・レポートカード」を発行してきました。そのレポートカードでは、新たなトレンドばかりでなく、確立された新旧のベストプラクティスを明らかにしてきました。これまでの20年間を振り返りますと、いくつかのベストプラクティスは、昔と変わらず今も強力に機能しています。本記事では、時代を超えて受け継がれているベストプラクティスをいくつか紹介します。
2004年当時のインターネット
まず第一に、2004年当時、地球上にインターネットユーザーは7億5000万人しかおらず、その大半が英語を母語としていたことを理解することが重要です。企業は、英語版のWebサイトを立ち上げればインターネットユーザーの大半がそれを理解できると確信していました。しかし、インターネットは指数関数的に成長し、多言語化も同様に進みました。グローバルな成功を目指す企業は、長期的には多言語対応が不可欠であることを知ったのです。
グローバルなWebサイトを支えるインフラが、その頃はまだ黎明期にあったことを知ることも重要です。当時、Webサイトではサポート言語に応じてエンコーディングを変更するのが一般的でした。ISO-8859-1を覚えていますか?Unicode(UTF-8)の進化が、世界の主要なスクリプトおよび言語をサポートする文字エンコーディングを提供し、Webやソフトウェア開発をよりスケーラブルにしました。GoogleはUnicodeから大きな恩恵を受け、Facebookなどの後続する企業も同様でした。そして、Googleが当初からグローバルなテンプレートに依存したのは、スケーラビリティが主たる要因でした。
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