分析にお金をかける意味
ディレクター 田口日々の商談において「分析にお金をかける意味ってなんでしょうか?」という質問をいただくことがあります。
この問いに対して、私なりに次のように整理してみました。
- 今デジタルマーケティングでは「人」を特定した状態で、長い目で見たカスタマージャーニー分析、ライフタイムバリュー分析が必要
- そのためには様々な種類の大量のデータを1か所に集め、ひとつのIDで連携させたうえで分析できる環境=DMPを構築する必要がある
- 高速に種類の異なる大量のデータを収集・処理し、リアルタイムに分析して施策を打つためにはそれなりの環境、ツールが必要
例え話になりますが
- よい店舗立地を確保するためにはそれなりの賃料が必要
- よい接客をするにはよいスタッフが必要
- よいスタッフを育てるには教育や環境への投資が必要
といったように、ビジネスをうまく進めて売り上げや利益を増やすためにと考えた場合、どうしても投資が必要になってきます。
こうして考えると「分析に」というよりは「顧客の発見」「顧客の創造」「販売促進」にお金をかける、という方が正確な気がしてきます。営業活動、販促活動にある程度をお金をかけるというのは自然に受け入れられるのではないかと思います。「分析」はマーケティングのいちプロセスであり、手段にすぎませんから「分析」そのものにお金をかける意味は、確かにないかもしれません。そう考えると「分析」にお金をかけるのではなく「マーケティング施策」にお金をかけると理解するのがよいように思います。
これは卵が先か鶏が先か、という類の話なのかもしれません。
もちろんお金を使う限りは効率よくして、使ったお金以上の成果を出したいものです。