Google アナリティクスの「ヒット」とデータ制限、ヒット数を知るための方法
ディレクター 田口2015年6月中旬、Google アナリティクスのヘルプのデータ制限に関する記事が一部で話題になりました。
話題になったのは次の一節です。
通知メールの受信後 30 日以内に必要な措置を取らなかった場合は、プロパティのデータの処理が停止されます。さらに、データの処理が停止されてから 60 日以内に Google に問い合わせ、アナリティクス プレミアムにアップグレードする措置を取らなかった場合は、プロパティ(すべての過去のデータや設定情報を含む)が削除の対象となります。
もともとGoogle アナリティクス 無償版で利用可能なのは月間1,000万ヒットまでで、それを超える場合は有償の「プレミアム」を利用するか、送信するヒット数を減らすかのどちらかの対処が必要でした。
ただ「通知メールの受信後30日以内に必要な措置を取らなかった場合プロパティのデータ処理停止」「データ処理停止から60日必要な措置を取らなかった場合は過去のデータを含むプロパティが削除の対象となる」といった内容が明記されたことが、今回の騒動の発端となったようです。これまでは明確な期限や「必要な措置」を取らなかった場合の手続きについては明記されていませんでした。
一部では「利用規約が変わった」という話が出回ったようですが、Google からは「これまでもこれからも利用規約や方針に何ら変更はない」という公式見解が出されています。
無償版の利用者は、まずは利用中のヒット数が現在どのくらいなのかを把握しておく必要があるでしょう。
「ヒット」については公式ヘルプをご参照いただくのがよいと思いますが、ページビュー以外にもイベントやeコマース、ソーシャルインタラクションもヒットだという点に注意が必要です。
ご自身のプロパティで利用中のヒット数がどのくらいなのかを調べるには、「ヒット数」という指標を用いたカスタムレポートを作るのがよいでしょう。カスタムレポートを作るのはとても簡単ですので本記事を参考に「ヒット数」レポートを作成し、ご自身のサイトがデータ制限内で使えそうか超えそうなのかを把握しましょう。ぜひやってみて下さい。
カスタムレポートの新規作成画面で指標に「ヒット数」、ディメンションに「月(年間)」を指定し、「ヒット数」等の分かりやすい名前を付けてレポートを保存します。
保存したレポートを表示し、ヒット数を知りたい月が含まれるようにレポート期間を変更すれば、任意の月のヒット数を知ることができます。
ヒット数はページビュー数と近い数値になると思いますが、多くの場合はそれよりも少し多い数値になると思います。イベント計測などを活用されていれば、ページビュー数との開きが大きくなるでしょう。