GA4計測タグ「Google タグ」に設定すべきトリガーについて
Google タグ マネージャー（GTM）を使用して、GA4の計測実装を行う際には、「Google タグ」を使用する必要があります。
この「Google タグ」に設定するトリガーについて、「All Pages」や「Initialization - All Pages」などがあり、どれを設定すべきなのか迷ってしまう場面も多々あるかと思います。
今回はGoogle タグに設定するトリガーの種類について解説していきたいと思います。
Google タグに設定する各トリガーの違い
一般的にGoogle タグに設定するトリガーは「All Pages」が非常によく使用されますが、類似するトリガーとして、「Initialization - All Pages」と「Consent Initialization - All Pages」があります。
それぞれの違いは、以下の通りです。
| トリガー名称 | All Pages | Consent Initialization - All Pages | Initialization - All Pages |
|---|---|---|---|
| 発火のタイミング | Webページの読み込みが開始されたとき | Cookie同意ツール向け | Webページが読み込まれる前に、GTMコードが読み込まれたとき |
「Consent Initialization - All Pages」はCookie同意ツールの設定で使用することがメインであり、GA4の設定で使うことはまずありません。
基本は「Initialization - All Pages」か「All Pages」を使います。これらのトリガーの詳細をそれぞれ見ていきましょう。
「All Pages」トリガー
- ユーザーがページを読み込むたびにタグを発火させるトリガーです。
具体的には、ページのDOM（Document Object Model）が完全に読み込まれた際にタグが発火されます。 - 「Google タグ」やGoogle 広告やその他の広告トラッキングタグを設定する際によく使用されます。
上記画像がGTMのプレビュー画面になります。ページ内のコンテンツを読み込む「Container Loaded」のタイミングでタグを発火させることができます。
「Initialization - All Pages」トリガー
- GTMコンテナが読み込まれたとき、つまりページのhead内に設置されたGTMコードが初期化された時点で発火します。
- DOMが完全に読み込まれる前の段階でタグを発火させることができるため、一部の設定やカスタムJavaScript変数が実行される前にタグを発火させる場合に適しています。
「Container Loaded」以前の「Inisialization」のタイミングでタグを発火させることができます。
設定するトリガーの使い分け
どちらのトリガーを使用するかは、GA4で何を計測するか、計測内容によって異なります。
GA4の計測実装時にカスタムイベントタグをGTMで設定した場合、カスタムイベントタグより先に「Google タグ」が発火しておくことが推奨されるため、
カスタムイベントや拡張機能をGA4で計測したい場合、「Initialization - All Pages」トリガーを使用することが推奨されます。
最後に
本記事ではGoogle タグに設定するトリガーの種類と用途について紹介いたしました。
GTMでは、トリガーの発火タイミングを正しく理解して設定することで、タグのパフォーマンスを最適化し計測制度を向上させることができます。
その他、当社でもGTMの設定や導入について手厚くサポートしております。お困りのことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。