AI活用でWebサイトのテキスト作成を効率化する
エグゼクティブエディター 上原日々、文章の読みやすさを追求している、上原です。
Webサイトの運用にあたり、企業の担当者は高品質なコンテンツを生み出すために、多くの時間を費やしています。既存顧客・潜在顧客との信頼性を構築し、ブランドイメージを向上させるためには、高品質なコンテンツが不可欠だからです。そして、コンテンツが重要であればあるほど、テキストの作成には多くの時間と労力が必要になってきます。
もし、あなたがテキストを作成する立場だった場合、読み手の心に響くテキストを作りたいという思いは、時としてプレッシャーとなり筆を遅らせてしまうこともあるでしょう。異なるコンテンツ間で発生する品質のバラツキを抑えるため、スタイルやトーンの一貫性を考えながらテキストを作ることも必要です。こうした要因が、テキスト作成をより複雑なものにしています。
こうした悩ましい状況を、改善してくれる存在が生成AIだと、私は考えています。
進む生成AIの活用と、工夫が必要なプロンプト
現状、会議の議事録や業務日報、メールやプレゼン資料、業務マニュアルやニュースリリースなどの作成に、生成AIを活用する例が、さまざまなWebメディアで取り上げられています。もちろん、Webサイトのテキスト作成にも、生成AIは有用です。
ただ、生成AIでテキストを作ってみた人の多くは、「期待した回答とは少しズレている......」「パッと見た感じでは良い回答......だけど、読むと何かが違う」という経験を、少なからずしていることでしょう。そして、中にはそのまま生成AIを使わなくなってしまったケースもあると聞きます。
こうした場合は、生成AIへの指示文であるプロンプトを工夫する必要があるのですが、これが一筋縄ではいきません。日本語は世界でも特殊な言語で、3種類の文字を使い、敬語は細かく、文末で意味が180度変わり、主語がよく抜けます。生成AIとしても、このような難解な言語から真意を読み解くのは、至難の業なのでしょう。
最近では「そのままコピーするだけで使える」と称した、プロンプト集を掲載しているネット記事がありますし、自分の代わりにプロンプトを作成してくれるサービスも出てきました。しかし、それを使えば求める品質のテキストが一発で出てくる、ということは少ないといえます。それが企業のWebサイト用ならば、なおさらです。
まだ丸投げはできないが、現状でも業務効率化に貢献できる
私は、以前から「生成AIによるテキスト作成」の試行錯誤を続けてきました。そんな私の2023年10月末時点での見解は、「求めるテキストが一発で出てくる、魔法のプロンプトはない」です。将来はもちろん丸投げできるようになってほしいですが、今は必ず人力でのテキスト調整が必要だと考えます。
では、テキスト作成を丸投げできるようになるまで静観していても良いか、というご意見もあると思いますが、私の意見は異なります。私の業務は、現状でもかなり削減できているからです。特に創作者特有の、ゼロから1を生み出す苦しみから解放されたことで、心理的な負荷はかなり下がりました。
ただ、残念ながらAIが作ってくれたテキストを調整するのにもある程度の時間が必要ですが、それでも以前に比べればかなりラクになっています。また、これまでの試行錯誤からAIテキストの弱点やパターンなどが見えてきました。そのポイントを押さえることで、テキスト調整のさらなる時間削減が期待できます。
ということで、現時点で私が保有する「テキスト作りのための生成AI活用のノウハウ」と、「人力でテキストを調整する際のポイント」をセットにしたウェビナー「AIと一緒にWebサイトのテキストを作ろう」を2023年11月14日(火)に開催いたします。もしご興味を持たれた場合は、お気軽に参加をご検討ください。
※この原稿は、作成過程でAIを活用しています